第27回 日本臨床スポーツ医学会学術集会参加報告(鈴木)

 「女子新体操選手の世代別における全身関節弛緩性の比較について」の発表報告

11月5,6日に幕張メッセで第27回日本臨床スポーツ医学会学術集会が開催されました。そこで現在外部活動でも関わっている新体操選手の関節弛緩性に着目した研究内容を発表しました。

関節弛緩性とは関節の緩みとのことを表し、関節がどれだけ動くかの指標となります。これまで新体操選手の全身関節弛緩性を世代間で比較した報告は、ほとんど見当たりません。そこで世代別間の関節弛緩性に違いがあるかを検証するために、新体操クラブチーム、高校、大学に所属する選手を対象に測定を行いました。

結果、小学生・中学生・高校生群と大学生群を比較すると大学生群の陽性率が有意に高い結果となりました。また、部位別では足関節に関して、世代があがるにつれて陽性率が低下するという結果となりました。

以上から、関節弛緩性は成長に伴って変化する可能性があり、新体操の競技特性が関与している可能性があるということ、また足関節に関しては、競技特性は影響しない可能性を考えました。今回は横断的研究のため、今後は縦断的研究を実施していきたいと思います。

発表後は多くの先生方から質問を頂き、今後の課題や検討事項が見えてきました。

患者の皆様に最適な治療を提供するために、これからも日々精進していきたいと思います

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