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| 第49回勉強会 |
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| Spine Dynamic System講習会 報告 |
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| 長野整形外科クリニック 横田幸子 |
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講師:清泉クリニック整形外科 スポーツ医学センター 施設長 脇元幸一先生
場所:佐久平整形外科クリニック リハビリテーション室
日時:H21.10.4 |
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| 今回は、静岡県駿東郡の清泉クリニック整形外科スポーツ医学センターより施設長である理学療法士の脇元幸一先生をお招きし、『Spine Dynamics
System』についてご講演頂きました。 |
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| 1)講演内容 |
元来、リハビリテーション医学はkinematicを概念とされ、ROM、MMTなど結果として現れたものを考察するよう教育されてきた。だが、実はその原因となるものを追求されなければ、改善は困難。kineticsを概念とすべきである。患部は「被害者」であり、そこに症状をきたしている「加害者」がどこにあるかを追求することが必要である。つまり変形も加害者の影響を受けて順応してきた結果と言える。
最近では動作解析の研究が多くなされてきているが、動作の基本は「歩行」であり、それを見るだけで、すべての動作を理解できる。歩行についての正しい知識を基盤とし、感性でみることが大切である。
動作を見る時、形から入ってしまいがちだが、おかしく見える形であっても、その人にとっては一番ストレスのない動作になっている。すり足で歩く人も、衝撃を吸収する力が体幹にないからすり足になる。
<歩行のpoint>
| ① |
体幹が重要!
そこに歩行のすべてがプログラミングされている。
体幹がエンジンつまり軌道源となり、下肢はそれによって動かされている
例:四肢欠損の方も坐骨支持にて綺麗に歩行が可能 |
| ② |
腰椎の前彎が力源となる。
前彎運動から側屈、回旋運動が加わる
前彎が不足した状態で側屈、回旋が生じると椎間板等にストレスがかかる |
| ③ |
歩行時に生じる床反力は脊柱のS字彎曲がバネとなり吸収している |
| 感覚入力 |
・・・ |
体性感覚 95%,視覚5% |
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感覚入力 30%↓ |
| ↓情報 |
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| 脳 |
・・・ |
感覚野→運動野で情報処理 |
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| ↓ |
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| 筋出力(作用) |
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筋出力 30%↓ |
| ↓ |
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| 反作用(衝撃) |
・・・ |
これを吸収するのが脊柱彎曲運動 |
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抑制 30% |
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吸収能力が低下(抑制)すれば、脳がコントロールし感覚入力が低下し、結果筋出力が低下する
(作用=反作用の法則)
抑制がかかっている状況下で結果として生じている筋力低下に対してアプローチしても、FT速筋が反応し、乳酸を蓄積するトレーニングとなってしまう。
四足から二足歩行への進化(脊柱が荷重関節となりアーチからS字バネへと変化)
支持基底面の狭小化+垂直方向への延長化
⇒重力ストレスがかかるようになり、床反力を効率よく吸収するため脊柱の彎曲(バネの力=サスペンション)が必要となった
現代人は・・・生活環境の変化により体力(筋力)低下⇒筋力と骨格で支える筋性支持型アライメント→骨格のみで支える骨性支持型アライメントへ変化
①支持基底面の狭小化+彎曲低下⇒側方への重心変化への対応が困難
②垂直方向への延長化+彎曲低下⇒重心をスムーズに移動させることができず
衝撃が増強する
体力、筋力向上が必要…だが、筋肉があってもその本来の力を発揮できるかはサスペンションである脊柱、ダンパーである仙腸関節しだい。
左側の肩こり、仙腸関節炎症状のある受講者が被検者となり実技講習をしました。
デモンストレーション前の評価項目
・肩関節挙上 Lt 約170°制限あり
・肩関節水平内転 Lt 痛み(+)
・筋力 Lt上腕二頭筋、ハムストリングス低下
・SLR 80/45 張り感(+)
・FFD 約-50cm
・手指、足部の動作速度 左軽度遅延
・上腕部、大腿部過敏性
(手技)

①片側の示指を上後腸骨棘のやや内側へ
②反対側の手は同じ側の腸骨翼を上前腸骨棘を中指、環指の間で挟むように軽く包み込む
後方の示指の圧力は1mm程度。ほぼ当てるだけ。腸骨翼側の手をほんの軽く引く程度の操作。そのまま3分。

施行後は上記の項目はすべて改善
SLRは写真のように改善した。
筋出力も上がり、健側を超えるほどに改善した。
「小さい刺激こそ最大限の効果を得られる」という脇元先生の言葉通りの結果でした。
当てるポイント、方向性が正確でなければ全く効果はありません。
実技(デモンストレーション)で得た状態も一時的なものである。
脳に正しいサインを送り、一時的に姿勢制御機構が正常化したと勘違いさせ、抑制を解除し筋出力を戻したに過ぎない。
現場では、このデモンストレーションから結果(症状のある部位)にだけ着目している患者さんに気づかせ、その環境を作っている自分を認識してもらう。
脊柱の彎曲運動の低下には、体力の低下以外に、精神的なストレス、食事(内臓-体性反射)の関与もある。
治療者側においても、「治してあげる」という奢りは捨てるべき!
本人以外治すことはできない。治療者はそれをサポート、応援することしかできない。
今回は、Spine Dynamic Systemの概念について実技を交えてご講義頂きました。
多くの動画や例を用いながらの分かりやすい講義であり、また脇元先生の経験談などから現場での患者さまと向き合う姿勢についてもご教授頂き、大変勉強になりました。
脇元幸一先生、ありがとうございました。
医療法人アレックスでは、今後も定期的に脇元先生をお招きしご講義頂く予定です。 |
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