リハビリテーション外来

リハビリテーション外来では、「① 運動療法」「② 徒手療法」「③ 物理療法」の3つの療法にて治療を行っています。
筋力トレーニング
膝が痛くなったら太ももの筋力トレーニング(筋トレ)を行ないなさいとよく様々な医療機関ならびにジムなどで言われており、膝や各種関節が痛くなったことのある方は1回は言われたことがあるかと思います。
そのように言われると例えば膝が痛いから筋トレとしてウォーキングや水泳を行なうといった誤解を持たれている方は多いと思います。なぜ、そのような誤解が生じてしまったのでしょうか。。。正しい的確な指導がその時、不足していたのではと考えます。
そもそも筋力トレーニングってどんな効果があるのでしょうか??
ここでは筋力トレーニングについて簡単にご説明いたします。
筋力トレーニングの効果
筋力トレーニングの効果は様々な研究がなされています。全世界で報告されている効果は以下の通りです。

①筋肉のパワーや量の増加
②神経筋機能の向上
③骨強度と骨密度の増加
④靱帯・腱(すじ)の強度の増加
⑤バランス機能の向上と転倒の減少
⑥歩行能力の向上
⑦ホルモン順応の向上
⑧血圧・インスリン耐性の低下
⑨体脂肪の減少・基礎代謝率の増加
⑩精神機能の向上

筋トレにより、これらの効果があると報告されています。
筋力がつく過程
筋トレ開始
筋トレ開始から2週間程度の継続
筋トレ開始から2週間が経過して神経的な要素によって筋肉の出力が増加する。この時期の効果は筋トレを行なうことにより、脳や筋肉自体が筋肉の使い方を分かってくるといった神経的な要素が大きいといわれています。
筋トレ開始から6~8週間程度の継続
筋トレを開始から6~8週間が経過して筋肉が太くなることによる筋力の増加が得られます。
筋トレの方法と種類
筋トレといっても様々な方法があります。筋トレには以下のような方法があります。
マシン

いわゆるマシン(器械)を用いたトレーニング方法です。
トレーニングにおいて筋肉の個別性に優れている。負荷が運動開始から終了まで一定。という特徴があります。
フリーウェイト

ダンベルやウェイトボールなどを用いたトレーニング方法です。
多様な動きに対するトレーニングが可能となる。多くの関節、多くの筋肉の運動が可能となる。神経系のトレーニングに優れている。などの特徴があります。
ボディーウェイト

自分自身の体の重さを利用して行なうトレーニング方法です。
バンドを用いた抵抗運動

ゴムバンドを用いて行なうトレーニング方法です。
ゴムで行なうトレーニングは終動負荷といい、動かしていけばいくほどきつくなるという特徴が挙げられます。
徒手抵抗運動

徒手にて抵抗を加えながら行なうトレーニング方法です。
徒手抵抗ということで微妙な負荷抵抗をかけることが可能となります。徒手で行なう筋力検査(徒手筋力検査;MMT)としても使われます。
当院では理学療法士、トレーナーが鍛えたい部位や要素、患者さんの障害特性、年齢など様々な状況を考慮して筋トレの方法を細かく決定しております。

筋トレには方法が上記のようにあるように種類も分かれています。
『等尺性トレーニング』

関節を動かさずに筋トレを行なう方法です。この方法は当院で行う関節鏡視下手術や関節内病変などの術後や損傷早期の患者さんに主に行ないます。このとき注意しなければならないのは血圧が上昇しやすいという危険もある筋トレであるということです。
『求心性トレーニング』

筋肉を短くしながら行なう筋トレ方法です。
『遠心性トレーニング』

筋肉を伸ばし(長く)しながら行なう筋トレ方法です。この筋トレは各種の筋トレ種類の中でも負荷量が多いとされており、少ない重さでも効果をあげる筋トレが出来るといわれています。しかし、その反面に負荷量や方法などを誤ると筋肉や靭帯、腱(すじ)などを損傷するといったリスクもある筋トレです。
『ダイナミックトレーニング』

前述した求心性トレーニングと遠心性トレーニングを組み合わせた筋トレの種類です。この筋トレ方法はスポーツや日常生活動作に復帰していく過程で、その活動に近い状態で筋トレが出来ます。ダイナミックトレーニング方法はバンド、徒手抵抗、ボディーウェイトなどがある。
より効率的に効果的な筋トレを行なうために...
筋力トレーニングは負荷量(重さ)、回数、インターバル、筋トレを行なう期間、筋トレを行う頻度など細かな条件設定を行なわないと効果的かつ安全に行なうことができません。
ましてや膝や腰、肩の痛みを抱えて医療機関にかかる患者さんは、よりこのような詳細な条件設定が必要不可欠になります。

その他にも筋トレを行なう際には各種スポーツや日常生活動作上の動作や筋力アップを狙いたい動作を的確に捉え、それに則した筋トレを施行するといったスペシフィシティー(特異性)の法則を考えなくてはなりません。スポーツ選手や手術後の患者さんは復帰、パフォーマンス向上のためにはこの法則が必要不可欠となります。

また、当院では超音波(エコー)映像を利用した筋力トレーニングも実施しております。確実に鍛えたい筋肉が鍛えられているのか視覚的に確認しながら筋力トレーニングを行なっております。特に、肩関節の奥深くの筋肉(腱板)や膝の内側の筋肉(内側広筋)は非常に筋肉を働かせにくいといわれています。よって、エコー映像を利用し効果の出る筋力トレーニングを行なうよう一般的な筋力トレーニングにアレンジを加えております。この筋力トレーニング方法はバイオフィードバック療法という方法です。
その他にも効果を出すことを目的に当院ではスタビライザーという器械を利用した筋力トレーニングも実施しております。最近の知見では腰痛症はもとより、投球障害肩などの改善にはコアトレーニングが大変に重要な位置づけをされてきております。コアとは身体の中心部で非常に奥深くにある4つの筋肉のことをいいます。奥深くにあるだけに鍛えるのは非常に難しいものです。よって一般的にいわれるコアトレーニングを行なっても実際に4つの筋肉を本当に鍛えられているかは残念ながら疑問が残ります。。。

よって、当院では科学的にも実証されているスタビライザーという器械を利用しています。確実にコア(4つの筋肉)を働かせていることを患者さん自身がメーターを確認し、それによりコア(4つの筋肉)を働かせている感覚を身体で覚えながら筋力トレーニングを実施しております。このことにより確実性があり、効果的なコアトレーニングを実践しています。すべては確実性のある筋力トレーニング(コアトレーニング)を実践するために使用しています。この器機を使った筋力トレーニング方法もエコーを用いた筋力トレーニング同様、バイオフィードバック療法という筋力トレーニング方法であります。
当法人では確実に効率よく効果をあげるには最終的には『人』による専門的指導が必要だと考えています。
当院では以下の医師、理学療法士、トレーナーが中心となり筋力トレーニングプログラムを患者さんに施行、指導させて頂いております。お気軽にご質問などをお寄せください。