骨粗鬆症

協賛:中外製薬株式会社
骨粗鬆症は骨の内部がすき間だらけになって、骨が弱くなり骨折しやすくなった状態のことです。
加齢や生活習慣の積み重ねなどが原因で起こることが多く、高齢化に伴い患者数は推定1000万人以上といわれています。
特に女性は、閉経を迎える50歳前後に大きくホルモンバランスが変化します。
女性ホルモン(エストロゲン)には、骨量減少を抑える働きがあり、閉経によりその分泌が止まると骨量も急に減り始めます。そのため50歳半ばになると、骨粗鬆症になる割合が高くなります。
骨粗鬆症は、ほとんど自覚症状がないため、症状が現れないまま進行し、背中や腰の痛みを感じたり、骨折してから気がつくというケースが多くみられます。
そのため、自覚症状がなくとも50歳を過ぎたら骨密度測定検査を受けて、自分の骨の状態を知ることが大切です。
伸長が縮む、背中が曲がる、ご家族に骨粗鬆症の方がいる方など何か気になることがある場合は早めに検査を受けて下さい。
骨密度測定装置を用いて、手にエックス線を当て骨量がどのくらいか測定します。 
検査は服を着たまま受けられ、5分程で終了し痛みもありません。
骨密度値(20~44歳までの若年成人の平均値を判断基準とする) 判定
80%以上 正常
70~80% 骨量減少
70%未満 骨粗鬆症
また、尿の検査を行い骨吸収が活発かどうかを調べる「尿中NTX検査」をしてより詳しく診断していきます。
骨粗鬆症は「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3点で治療を行います。
食事は骨のもとになるカルシウムや骨がつくられるときに必要なビタミンDやビタミンKを多く含む食品を意識的に摂り入れ、栄養やカロリーのバランスが良い食事を心がけましょう。

カルシウムとビタミンDを同時に摂ると、カルシウムの吸収率が良くなります。
 牛乳、乳製品、小魚、干しエビ、豆腐、納豆、小松菜など
 鮭、うなぎ、サンマ、カレイ、シイタケ、きくらげ、なまり節など
 卵、納豆、ほうれん草、小松菜、にら、ブロッコリー、サニーレタス、キャベツなど
※ビタミンKは、ワーファリンという薬を飲んでいる方は薬の効き目を弱めるため摂取には注意してください。
運動習慣を身につけ、適度に骨に負荷をかけてあげることが骨を丈夫に保つことに役立ちます。

日常生活の中で、階段の昇り降りや散歩など「歩くこと」を取り入れ、運動量を増やすだけでも効果があります。

また、屋外に出て日光に当たることで、皮膚から体内へのビタミンDの産生を促すことができます。

当院では、骨粗鬆症の治療に運動療法を取り入れています。
骨を強くする体操、転倒を防ぐ運動など個々に合わせた運動方法をご指導しています。
骨粗鬆症のガイドラインでは、骨折がなくても危険性が高い場合には、早目に治療を開始するように勧めています。治療の目的は、骨折を予防し、生活の質の維持、改善をはかることにあります。
当院では、医師が患者さんの病状にあった骨粗鬆症の治療を検討して、薬治療をおこなっています。
薬剤名
活性型ビタミンD3製剤 カルシウムの吸収を助けて、新しい骨を作るのを助けます。
カルシトニン製剤 注射剤で骨粗鬆症の痛みを和らげる作用があります。
週1回注射を行います。
ラロキシフェン塩酸塩 骨密度低下を防ぎ、骨折予防に効果の高い薬です。
閉経後の女性が対象で、1日1回食事や時間に関係なく服用
できます。
ビスフォスフォネート製剤 骨吸収を抑制し、骨密度を増やす作用があります。
起床後の空腹時に服用し、薬を飲んだ後30分は横にならず、
飲食を避ける必要があります。1日1回服用のほか、週1回服用
のタイプがあります。
骨粗鬆症は、早期診断・早期治療が重要です。
お気軽にご相談下さい。