前十字靭靭帯 ACL

Arthroscopic Surgery

前十字靭帯競技別アスレティックリハビリテーション

前十字靭帯手術後のアスレティックリハビリテーションのコンセプト

当法人では、術後のリハビリテーション(以下リハビリ)に関しては、『タイムベース=時間の経過』と『タスクベース=運動課題のクリア』という概念を念頭にリハビリを進めています。
『時間の経過=タイムベース』について

手術をした初期は、術後の影響により炎症が起こります。これを無視して負荷の高すぎる運動をしてしまうと炎症が長引いたり、再度怪我をしてしまうことに繋がります。そのため、組織が治ってくる時期を考慮しながら、術後最初の内は、マイルド目なリハビリを行い。時間経過とともに炎症が落ち着いてきたら、より負荷をかけたリハビリに転じていきます。期間に応じて、正しい負荷でリハビリを行うことで、修復した組織により良いストレスを与えることができます。

『運動課題のクリア』について

スポーツに復帰していくにあたって、筋力や、可動域の回復が必要な要素です。また、それ以外にもスポーツ特有の動作の獲得が必要となってきます。リハビリで運動課題をクリアし、動作を習得することで再受傷のリスクを軽減させ、安全に競技に復帰していくことができます。『適切な時期に、適切なリハビリ』をすることも大切ですが、『運動課題』がクリアできていなければ次のステップには進めません。場合によってはリハビリの強度や難易度を落として、再度動作の学習や、運動課題のクリアをしていきながら前進と交代を繰り返しながらリハビリを進めていきます。よって、この二つの要素が混じり合う形でリハビリが進んでいきます。

スポーツ別のアスレティックリハビリテーション