三陽中学校男子バスケットボール部スポーツ障害予防教室

日時:H29/3/2(木)
開催期間:7:15~7:55
対象:三陽中学校 男子バスケットボール部 選手26名
内容:スポーツ障害予防(膝)の講演、実技指導
担当:髙野 秀人 (長野整形外科クリニック)

【三陽中学校男子バスケットボール部スポーツ障害予防教室開催】

 以前コンディショニング教室を開催した三陽中学校バスケットボールの顧問の先生から、
選手のケガ予防について講演の依頼があり、スポーツ障害予防教室を開催させていただきました。

今回は成長期のバスケットボール選手の中で発症頻度が高い膝関節についてお話をさせていただきました。
特にオスグッド・シュラッター病についての障害予防教室を開催しました。

 オスグッド・シュラッター病とは?

 オスグッド・シュラッター病の症状は運動時(ダッシュ、急ストップ、ジャンプ)の脛前面の痛みや、
同部位の腫れが主な症状です。10~16歳のスポーツが盛んな男の子に多く発症しています。
大腿前面の筋肉の柔軟性が低下していると発症するリスクが高まります。

「上:痛みが出現しやすい場所」
「下:痛い部位を押して痛いかどうかのチェック」

 今回の教室ではオスグッド病のリスクが高いかどうかを判断するために
①脛を押して痛くないか
②大腿前面の筋肉の柔軟性のチェックとして正座した状態から後ろに倒れられるか
を選手自身に行ってもらいました。

①について、脛前面を押して痛みを訴えたのは26人中2名でした。(1名は診断を受けていなかったので、医療機関受診についてお話もさせていただきました)
②のチェックではなんと26人全員が大きく腰を反らせてしまう結果でした…。
 これは、大腿前面の筋肉の柔軟性が低下していることを示しており、このままでは脛前面の痛みに繋がりかねません。

「左:背中がほとんど空いてない 右:背中が大きく空いている」

 選手たちは身体が硬いとは分かっていても、どのようにしたらよいかがわからないといった印象でした。
柔軟性のチェックで目標設定をすることで選手たちのモチベーションにつながれば!と思います。

また体幹トレーニングについても相談があり、いつも行っているメニューを確認させていただきました。
まず、なんのためにトレーニングを行うのか、各トレーニングはどこを意識して行うべきなのかを選手と一緒に確認させていただきました。

 適切なトレーニングのポイントを伝えるといつもより短い時間で行いましたが、
選手たちからは「いつもよりきつい!!」と声が上がっていました。やり方って大事ですね!!

「いつもどおり体幹トレーニングを行ってもらっている様子。お尻が上がっている、もしくは腰が反ってしまう選手」

陽気もだいぶ春らしくなってきました。ここでケガを予防しコンディショニングを整え、
スムーズにシーズンイン出来るようにサポートしていきたいと思います。

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