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2.半月板を残せ!! |
今回は半月板の温存についてです。
現在半月板の手術処置で多くは部分切除という名前の術式が施行されている施設が多く存在しますが我々の考えは違います。
半月板の機能やその大切さの再認識は高まってきており、我々のコンセプトはとにかく温存する事を目指していきます。
ただし半月板の断裂も様々な形態や断裂からの時間経過による変性状態、また、半月板には血管がない部分のありこれを縫合して生着しない場合に危険も充分に考慮に入れなければなりません。 |
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しかし、例えば子供の円板状半月板や半月板の断裂した部分が一番奥の場合はとにかく頑張って縫合します。
半月板をほぼ全部摘出した際、軟骨負担はその後すぐから急速に高まると予測されます。しかし、通常軟骨は2mm以上の厚さをもつためにこれが日常生活などの摩耗してくるのはかなり時間を要します。
つまり手術早期は切除の方がいいくらいなのです。しかし、患者さんご自身が気付かないうちに軟骨は摩耗して特にスポーツをする方の摩耗は早期にきます。
子供で円板状半月板のほぼ全摘出後にスポーツ活動を継続して症状が出てくるまでに5年以上経過してくると思います。
この際まだ20歳前後での変形性膝関節症を外来で拝見するほど悲しいものはないと思います。
20歳で人工関節にはできません。また、変形性関節症の進行を止める手段がとぼしいのです。
それゆえ半月板特に若年者に関しては出来るだけ可能なだけ個人的には例え生着しない部分を作っても残すべきだと思います。 |
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外側の一番奥に横断裂・縦断裂・水平断裂の混合型を呈してこれを充分に
形成して正常半月板に近い形として温存・縫合していきます。 |
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20歳代で変形性膝関節症を作らないために・・・ |
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円板状半月板を正常に近い形に形成したのちとにかく縫合して残すことを目指しています! |
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