平田正純医師「肩関節診療」
平田正純医師による勉強会開催報告
日時:平成28年1月26日(火)13:45~14:15
場所:AR-Ex尾山台整形外科 4階リハビリテーション室
講師:平田正純 医師
内容:
平田医師の診察の対象(専門分野)
・腱板疾患(肩関節周囲炎・腱板断裂)
・肩関節不安定症
・スポーツ障害(肘)
診察のコンセプト
- 常に最新、最善の診療を行う
-
診察の基本となる
- 機能診断
- 患者のニーズ
・炎症・・・消炎処置、注射、安静
・機能の問題・・・リハビリテーション
・解剖学的破綻・・・手術
疾患の病態・画像診断
単純レントゲン撮影
・肩3方向(内旋位撮影・外旋位撮影:形態評価、挙上位撮影:機能評価)
・インピンジメント2方向(caudal tilt撮影、scapula撮影)
・True A-P撮影
CT撮影
硬組織の描出に優れており、反復性肩関節脱臼に対する3D-CTは必須の術前検査である。
MRI撮影
軟部組織の描出に優れている。肩関節疾患に対して非常に有用な検査である。
・水平断像
・斜位冠状断像
・斜位矢状断像
超音波検査
他の画像検査と大きく異なり、診察を行いながらその場所で同時に観察が可能となる。
関節の安定性や可動性を動的に評価できる点、ドップラー機能を用いて血流や炎症の評価が可能な点、治癒課程を観察することでスポーツ復帰の指標となることで有用である。
超音波ガイド下にinterventionを行い、疼痛誘発部位の特定が可能となり治療も可能である。
棘上筋・棘下筋断裂診断では
感度95.6%
特異度94.6%
正確度95.1%
肩甲下筋断裂診断では
感度88.1%
特異度100%
正確度92.8%
という研究報告があり、腱板断裂のスクリーニング検査として有効である。
【まとめ】
最後に平田正純医師よりスタッフへ。
我々はアレックスに志を持って入職しました。
各々の志を一つの料理として例え、
アレックスは最高の環境と専門の医師がいる。
環境と材料は揃っているが、皆は料理を完成させるための手順やレシピをもっと知り実践していく必要がある。
というメッセージを頂きました。
貴重な勉強会を開催していただきありがとうございました。
(文責:志保澤)