足関節捻挫

Qどのように受傷するの? 

捻挫は関節に大きな力を受けて過度の運動を強制された場合に生じた靭帯の損傷をいいます。捻挫の多くは、足関節を内側に捻ってしまう『内がえし捻挫』であり、足関節の外側にある靭帯が損傷(部分的あるいは完全に断裂したり)します。頻度は少ないのですが、足を外側に捻ってしまう『外がえし捻挫』という足関節の内側の靭帯が損傷する場合もあります。また、外くるぶし(腓骨)・内くるぶしの骨折(脛骨)・腱のトラブルなど同時に生じることがあるため、捻挫した際に腫れや痛みが強く認められる場合は医療機関での精査をお勧めします。

Q捻挫はどんな症状が出るの?

◇疼痛(損傷した部位や関節内の痛み)
◇腫脹(関節内外の腫れ)
◇関節の不安定性(関節の緩み)

Q診断について

単純レントゲン撮影や超音波検査を行い、診断をします。
◇単純レントゲン撮影:捻挫による骨折の有無を確認します。また痛みが軽減してから足関節を引っ張って撮影し、不安定性を評価します。
◇超音波検査:関節内の腫れや浅い部分にある腱、靭帯の損傷を、簡便に検査を行うことが可能です。
◇MRI:レントゲンでわからない骨の内出血や腱、靭帯など全体像を詳しく調べます。

Qどうやって治すの?

◇急性期ではRICE処置を行います。
 RICEとは、R (rest)患部安静、I(icing)冷却、C (compression)圧迫、E(elevation)挙上
 この処置を行うことにより腫れや痛みの軽減を図ります。
◇安静のため重度であればギプス固定を行うこともあります。
◇急性期の炎症が落ち着いた後、足の筋力強化と関節の動きを改善させる徒手・運動療法を行います。
◇スポーツを再開する際には、主治医や理学療法士と話し合いながらテーピング、装具などを使用しスポーツへ復帰していきます。

Qそれでも改善しない場合は?

治療を適切に行っても足関節の不安定性や痛みが残る場合があります。不安定性の強い場合や若年者でスポーツ選手など活動性の高いケースに対して、損傷した靭帯を縫合または再建をすることがあります。

Q手術適応は?

不安定性や痛みの程度、関節軟骨や骨への二次障害の程度を評価して、総合的に判断し決定します。

Q手術後のスポーツ復帰時期について

手術直後は急性期と同様にRICE処置を行います。術後約4週で固定性の高いサポーターを使用した状態で軽い運動から始めます。そして段階的にレベルを上げて術後約12週でスポーツ完全復帰を目指していきます。