投球フェーズ別トレーニング ~早期コッキング期~

今回は、前回アップした「投球フェーズ別トレーニング~ワインドアップ期~」に続く、投球動作に着目したトレーニング第二弾で、コッキング期に着目したトレーニングをご紹介します。

以前紹介した投球フェーズの記事はこちら↓↓↓↓↓↓↓↓↓

早期コッキング期の着目点

突然ですが、次の二つの写真はどちらが動作的に基本的だと感じますか?


早期コッキング期で着目すべきは、軸足の股関節です。 軸足の股関節・膝関節がバランスよく曲がった状態で保持できているか(トリプルフレクション) が重要となります。
早期コッキング期は、軸足に溜めた力を指先に伝えるための並進運動が重要となる時期で、この並進運動の推進力にバランスよく軸足の股関節・膝関節が曲がっているかが大きく関係するのです。
一目瞭然ですが、正解は右の写真になります。左の写真では骨盤が後傾し、股関節の曲がりが浅くなっているため、背筋が伸びておらず重心が後方に移動しています。
不良な姿勢でステップをすると、 体幹の後傾 速い開き 肘下がり 投球側肩関節過伸展 による代償を誘発しやすくなります。
ちなみに、この姿勢保持にはワインドアップ期の骨盤・軸足の状態も大きく影響します。

 

トリプルフレクション/トリプルエクステンション

早期コッキング期の後には、後期コッキング期と加速期が続きます。そこでは、早期コッキング期の並進運動によって蓄積された力を骨盤等の回転運動によって上肢に伝える役割を持っています。つまり、この早期コッキング期でどれだけ力を蓄積できるかが重要になると考えられます。
力を蓄積する、またステップ脚に無駄なく伝えるために重要となる動作が トリプルフレクション トリプルエクステンション になります。
 
・トリプルフレクション
ワインドアップ後の片脚立位の姿勢において、股・膝・足関節が曲がった状態で静止する事。

 
・トリプルエクステンション
トリプルフレクションの姿勢から、股・膝・足関節を一気に伸ばすことで、コッキング期の並進運動の推進力を生み出す動作。
 
 

トレーニング

トレーニングⅠ


方法
通常より少し大きく、軸足で地面を蹴るようにトリプルフレクションの姿勢からトリプルエクステンションを繰り返し、トリプルフレクションの感覚を確かめます。
※①上に飛ばないようにします。
②サイドステップではないので、早期コッキング期を意識します。
 

トレーニングⅡ

方法
1.ステップ側の骨盤辺りと壁の間にバランスボールを挟んで立ちます
2.バランスボールを押し込むように並進運動を行います。
※①骨盤の後傾、膝が内側に割れる、体幹が軸足側に倒れることに注意します。


 

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長野県佐久市岩村田1311-7
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