第7回アスレティックトレーニング学会学術大会 発表報告

2018年7月7・8日に神奈川県横浜市で行われた、第7回日本アスレティックトレーニング学会学術大会において、山田 亮治 アスレティックトレーナーが「高校体操選手の身体的特徴〜メディカルチェック経て〜」という演題で口述発表を致しました。
 




 体操選手を対象とした外傷・傷害の疫学的報告はある一方、メディカルチェックなどによる
関節可動域や関節弛緩性(生まれつき持った関節の柔らかさ)・筋力などの身体的特徴についての報告は少ないです。
 
 今回の学会では、高校生の体操選手にメディカルチェックを実施し、体操選手の有する身体的特徴のうち関節の可動性に着目し、そのデータに関し発表しました。
 
メディカルチェックによって得られたデータでは、日本整形外科学会および日本リハビリテーション医学会が定める参考関節可動域と比べて
肩関節や手関節、また股関節の特に回旋可動域において減少傾向にありました。
一方、足関節底屈可動域は増大傾向でした。
 
今回の結果は、男子の競技種目が上肢を多く使うため、上肢の過度な負担が関節可動域の減少に影響した可能性を考えます。一方足関節は、競技中に足関節を底屈し、下肢が一直線に見えることが良いとされており、それが競技特性として足関節底屈可動域の増大に現れた可能性が考えられます。
 
今後は今回のデータを元にして、身体的特徴と障害発生との関係性についても調査していきたいと思います。
 
今回の調査結果だけではまだ不明確な部分も多いため、学会で諸先生方に助言頂いた内容を含め、引き続き研究に取り組み体操選手の障害予防について模索していきたいと思います。
(文責 山田 亮治)



 
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