第30回日本整形外科超音波学会 参加報告


平成30年7月7日(土)から7月8日(日)に山形で行われた、第30回日本整形外科超音波学会に参加し学術報告を行いました。
 
「超音波診断装置を用いた肩関節下垂位外旋動作時の上腕骨小結節の前方移動量 〜健常者と肩関節脱臼症例の比較〜」という演題で口述発表を致しました。
肩関節脱臼はラグビーやアメリカンフットボールなどのコンタクトスポーツで受傷することが多い疾患です。
脱臼を繰り返すことで、軽微なことで脱臼してしまい、常に肩に脱臼感がある症状に移行します。

肩関節が脱臼する症例は肩の不安定性(緩さ)があり、不安定性の有無を確認するための方法がいくつかあります。
それらの方法は、症例の脱臼に対する不安感を定性的にしたものであり、関節窩(肩甲骨側)に対して上腕骨頭(上腕骨側)の動く量を
定量的に評価した方法ではありません。

今回は超音波診断装置を用いて、健常者と肩関節脱臼症例の肩関節を外側に回旋する動きの際の上腕骨頭(上腕骨側)の動く距離を計測し、
昨年の研究を踏まえて比較・検討しました。
 
研究の結果、肩関節脱臼症例と健常者を比較すると上腕骨小結節移動量は変化せず肢位によってその移動距離は変化することが分かりました。
 
発表後には多くの先生から質問・意見を頂きました。
頂いた意見を参考に今後も研究を継続し、患者さんに還元できるように研鑽を重ねていきます。
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