日時：平成29年6月10日 9：00～18：00、6月11日 9：00～15：00
場所：希望荘（三重県三重郡菰野町湯の山）
内容：症例に応じたstooping exerciseのコツ、橈骨遠位端骨折に対する運動療法、
胸郭出口症候群に対する運動療法、前腕の付着部炎に対する評価と治療、
仙腸関節障害（姿勢、鑑別法まで）、肩関節後下方組織の拘縮除去
足関節前方組織の拘縮除去
参加者：小林諭史、大窪惇希

腰痛の症状は痛みやしびれ、筋力低下、感覚障害など様々な症状が出現します。クリニックにも腰痛に悩んで来院される方が大勢います。腰の痛みは未だに一定の見解がなされておらず、腰痛の85％が原因不明であるとの論文も発表されているほどです。よって、痛みの原因を特定するのが難しい部位です。そのような背景からもリハビリを行う上で、圧痛所見や整形外科的テスト、しびれの場所など詳細な身体機能検査を行う必要があるとされています。

～仙腸関節の痛みに関して～
仙腸関節は仙骨と寛骨でできた関節です。（下図）

この関節は動きすぎても硬すぎても痛みを引き起こします。

動きすぎる場合はコルセット等をして動きを制限する治療を行いますが、硬すぎる場合は動きを出すような治療をします。

また、これらの疼痛には医師との連携が大切です。ブロック注射を行い、痛みの軽減が一時的にでもある場合には、仙腸関節炎という診断がなされるため、例え痛みが戻ってしまったとしても貴重な判断材料のひとつになります。

勉強会の知識をさらに深く学びなおし、クリニックにくる方々の腰痛に少しでも役に立てるよう、精進していきたいと思います。