尿漏れ、オナラを止められますか?骨盤底筋群のエクササイズ

「ウーマンヘルスケアフォーラム2016 in TOKYO」参加報告

あなたはオナラを止められますか?
 

オナラを止める必要はありませんが、出したくない時に思わず「ブッ!」と出てしまい、恥ずかしいおもいをした事はありませんか?
 

・思いもよらない尿失禁。

・不意にオナラが…止められない。

こんな症状がみられる方は骨盤底筋群の機能が低下しているかもしれません。

そんな方のためのエクササイズを後半でご紹介させていただきます。


 

 今回、ウーマンズヘルスケアフォーラムに参加してきましたのでご報告させていただきます。

一見、今回の内容と整形外科は関係があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、当院には妊娠中、産後に腰痛を発症し受診される方がいらっしゃいます。

ぜひご参考にしていただければと思います。
 

日程:2016年11月13日(日)

場所:すみだリバーサイドホール

内容:

◆「産前産後のリハビリテーション」

  田口順子 先生

◆「妊娠・出産における理学療法」

  布施陽子 先生(文京学院大学保健医療技術学部理学療法学科 助手)

◆「妊娠・出産期の運動学」

  須永康代 先生(埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 助教)

◆「骨盤底部機能不全に対する評価とアプローチ~産後機能健診時に遷延しやすいマイナートラブルに焦点を当てて~」

  田舎中真由美 先生(インターリハ株式会社フィジオセンター)

◆「つわりに悩まされない妊娠体質の創り方と赤ちゃんの成長と発達に必要な栄養」

  橋谷圭伊子 先生(一般社団法人健康指導師会)
 

マイナートラブル
 

腰背部痛、骨盤底筋群の損傷による尿失禁、腹直筋の離解、ホルモンの影響による骨盤周囲の関節弛緩、循環障害(浮腫、けいれん)などはマイナートラブルと呼ばれ、医療的ケアの必要性は低いとされています。

しかし、妊娠期に何らかのマイナートラブルを持っている人は、産後のトラブル発生率が3倍になるそうです。

マイナートラブルの原因は様々ありますが、横隔膜、多裂筋、腹横筋、骨盤底筋群のインナーユニットの安定化が必要です。

 また、妊娠によって姿勢が悪くなりがちです。歪んだ姿勢からはトラブルが多発し、腰痛を引き起こす原因ともなります。

妊娠によって腰痛をや足のトラブルを抱えている方は、姿勢の改善が必要かもしれませんね。
 

骨盤底筋群の機能不全

骨盤底筋群の働きが悪いことで下記のトラブルが起こりやすいとされています。

・恥骨痛、仙腸関節痛、尾骨痛

・腰背部痛

・股関節周囲の疼痛

・肩こり、頸部痛

・尿失禁、便失禁、ガス(オナラ)失禁

・便秘

・臓器下垂、臓器脱

・痔

これは、妊婦さんでなくても思い当たる人がいるのではないでしょうか?

尿が漏れてしまう、便が漏れてしまう、オナラが出てしまう・・・そんな方々はぜひ骨盤底筋群のエクササイズをしてみましょう
 

骨盤底筋群のエクササイズ
 

★妊婦さん向けエクササイズ
 

①タオルを丸め、お尻の割れ目に当てます。

②骨盤、背骨はニュートラル(まっすぐに)。

③お尻の穴を引き締めるようにタオルを挟みます。

 お腹の力は抜いて、お尻穴だけをしめましょう。


★壁押しエクササイズ
 

①壁を背にして横向きに寝ます。

(膝を90度にまげて足の裏が壁に触れるぐらい)

②壁を5秒押し、20回続けてみましょう。

 回数は自分で負担にならず毎日続けられるぐらいがいいと思います。


★ヒップリフト(おしり上げ)
 

①膝を立てて上向きに寝ます。

②膝は肩幅にしましょう。

③息を吐きながらお尻を持ち上げます。

                 

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注意事項
 

一般の方は大丈夫ですが、壁押しやヒップリフトはお腹に力が入る人もいますので主治医に確認してから行ってください。

妊婦さんの場合、出産時には骨盤底筋群をしめるばかりでなく、緩めることも必要です。

腹横筋を緩めながら骨盤底筋群に力を入れたりする練習も必要かもしれませんね。
 

尿失禁やオナラが止められない方!ぜひエクササイズを参考にしてみてください。

股関節痛や背部痛症状のある方は、もしかすると骨盤底筋群の機能不全があるかもしれません。

AR-Ex 尾山台整形外科
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