第14回神楽坂スポーツ医学セミナー 参加報告

平成28年12月17日(土)、18日(日)に京都の同志社大学で開催されました、第14回神楽坂スポーツ医学セミナーに参加しました。

今回のセミナーのテーマは「~野球肘を治す~プロフェッショナルの視点と思考~」でした。
野球肘のなかでも頻度の多い、肘内側側副靱帯(UCL)損傷上腕骨小頭離断性骨軟骨炎(OCD)を中心に取り上げ、野球肘の第一線で関りをもつ医師、理学療法士の先生方の講演がありました。

〈12月17日(土)1日目〉

シンポジウム1 類縁疾患から考える肘OCD 

肘OCDの類縁疾患である膝OCD・野球肘検診で発見される非定型的OCD・小児の骨壊死症であるパンナー病、ペルテス病について学び、新しい角度から肘OCDの病態を再考するという内容でした。

講師

兼子秀人   医師   村上整形外科クリニック
松浦哲也   医師   徳島大学
木田圭重   医師   市立福知山市民病院
琴浦義浩   医師   公立南丹病院

総合ディスカッション

講演会Ⅰ UCL損傷の診断から治療、リハビリテーションそして復帰まで

国内有数の臨床経験のある3施設において診断方法や治療方法を報告し、UCL損傷の選手を前にしたときの保存療法・手術療法の判断や術式の選択についての整理を行いました。

講師

山崎哲也  医師  横浜南共済病院
正富隆   医師  行岡病院
古島弘三  医師  慶友整形外科病院

栗田健    理学療法士  横浜南共済病院
山野仁志   理学療法士  行岡病院
宇良田大悟  理学療法士  慶友整形外科病院

総合ディスカッション

現場と医療

京都府連盟理事長より、現場と医療のあり方についてお話をいただき理想的な現場と医療の関係について学びました。

講師

井上明 京都府高校野球連盟理事長

〈12月18日(日) 2日目〉

シンポジウム2 肘痛と身体機能・投球動作

理学療法士として肘痛をもつ選手の身体機能をどう評価し改善させるか、投球動作にどのようなアプローチをするのかなど、4名の先生方にリハビリテーションでのルーティンやチェックポイントの報告がありました。

久保田正一  理学療法士  Baseball-Station
宇良田大悟  理学療法士  慶友整形外科病院
松井知之   理学療法士  洛和会丸太町病院
坂田淳    理学療法士  横浜市スポーツ医科学センター

総合ディスカッション

文献レビュー:先人に学ぶ~内側上顆障害~

野球肘を部位別に分類すると最も多いのは内側部障害であり、成長期では内側上顆障害があてはまります。内側上顆障害に関する国内外の文献を振り返り、野球を取り巻く環境の歴史的背景も学びました。1932年(昭和7年)に、野球肘に関するはじめての報告がありました。

講師

松浦哲也 医師 徳島大学 

米国スポーツ整形外科医学会の最新情報

2016年の米国スポーツ整形外科学会で発表された発表や野球肘関連の最新情報を得ました。

講師

木田圭重 医師 市立福知山病院
琴浦義浩 医師 公立南丹病院
菅谷啓之 医師 船橋整形外科病院

ランチョンレクチャー 最新の超音波ガイド下治療~hydrodissectionの実際~

急性腰痛・頚肩部痛・上肢の痺れに対し、薬剤を使用しない超音波ガイド下の生理食塩水注射で劇的に症状が改善できる時代になってきています。現在は、hydrodissectionにより消炎鎮痛剤や手術に依存し過ぎた治療スタイルから転換期を迎えていると報告がありました。

講師

皆川洋至 医師 城東整形外科

講演会Ⅱ OCDの診断から治療、リハビリテーションそして復帰まで

国内有数の臨床経験のある3施設において診断方法や治療方法を報告し、OCDの選手を前にしたときの保存療法・手術療法の判断や術式の選択についての整理を行いました。

講師

島田幸造 医師  JCHO大阪病院
松浦哲也 医師 徳島大学
菅谷啓之 医師 船橋整形外科病院

今井美早 作業療法士 JCHO大阪病院
鈴木智  理学療法士 船橋整形外科病院

総合ディスカッション

以上

投球障害肘でお悩みをもつ患者様に最善のリハビリテーションが提供できますよう、より一層努めてまいります。

AR-Ex尾山台整形外科

柔道整復師・トレーナー 志保澤卓成