肩　7-石灰沈着性腱板炎

アレックス・メディカル・グループがお届けする整形外科疾患基礎知識です。

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病名・疾患名・一覧

肩

石灰沈着性腱板炎

部位別に解説しています。

1	肩甲上神経絞扼性障害
2	腱板損傷・断裂
3	拘縮肩
4	上腕骨近位端骨折
5	上腕骨骨端線損傷
6	上腕二頭筋腱損傷・断裂
7	石灰沈着性腱板炎
8	上方関節唇損傷（SLAP lesion）
9	肩関節脱臼

石灰沈着性腱板炎

せっかいちんちゃくせいけんばんえん

肩から腕にかけての激痛

・痛みで腕を動かすことができない！
・夜、痛くて目が覚める！
・髪をとく時に痛い！
・洗濯物を干す時に痛い！
・ベルトを通す時に痛い！
・エプロンの紐を縛る時に痛い！

肩関節の動きを伴う様々な動作で症状が出ます

肩関節の主要な筋肉である腱板の周囲に石灰物が沈着することで、滑液包などに炎症を起こし、肩の動きを伴う動作時に痛みが生じます。40～50歳代女性に多く、突然誘因なく、激痛が走り、腕を動かすことができないのが特徴ですが、原因は不明。関節包等が癒着する『拘縮肩』へつながることも少なくありません。他の肩関節疾患と似た症状を呈しますが、レントゲン撮影で石灰が確認でき、診断が可能です。

投薬・注射		患部の炎症を抑え関節の潤滑性を上げる

物理療法・徒手療法		筋肉の過緊張を和らげる

運動療法		筋肉を柔軟にし強くする


保存療法の効果がみられない		関節鏡視下手術（石灰摘出）

※『関節鏡視下手術』は傷が少なく済むため、従来の手術法よりも早期回復が可能です。