入院・手術

Hospitalization&Surgery

手術室での感染対策

COVID-19感染予防策~手術室~


感染の終息が見えない新型コロナウイルスの流行ですが、当院でも一時手術室・病棟の運営を止めた経緯があります。しかし症状でお困りの患者様も多く受診されておりますので、なんとか医療資源も少ない中で試行錯誤して感染対策に臨んでおります。患者様には安心して当院で手術を受けていただきたく、麻酔科学会や環境感染学会などのガイドラインに基づき下記のように取り組んでおります。
 
術前2週間の体温測定(自己検温と記録のお願い)
入院前2週間においても自宅で起床時、就寝時の体温計測を行っていただきます。検温方法も説明用紙に沿って行っていただき、体調変化も記録として残していただくよう体調自己管理をお願いしています。自宅での平熱をしっかり記録して入院してからの体温測定結果と比較して対応させていただきます。
術前PCR検査と胸部CT検査
手術直前にPCR検査と胸部CT検査を実施することで新型コロナウイルス感染症者の入院・手術を防ぎ、院内感染を予防しています。

 
スタッフの個人防護、患者様の気管挿管時のエアロゾルボックス使用
全身麻酔の際に必要な気管挿管は入院中の処置において最も感染リスクの高い操作になります。患者様、スタッフともに感染防護のため相互に感染防護具を使用して感染対策を徹底して行っています。

 
区域麻酔選択(気管挿管を伴う全身麻酔の回避)
下半身麻酔でできる手術は、全身麻酔を行わずに脊椎くも膜下麻酔(下半身麻酔)で対応することによって気管挿管時の感染リスクを回避します。その他、超音波画像下で末梢神経に対して直接神経ブロック麻酔法で麻酔をかけることも取り入れています。

術中の感染防護シート
下半身麻酔で手術をしている間も飛沫から守るようにマスク装着のうえ防護シートを上半身に覆うように設置しています。