〈学会名〉第42回足の外科学会・学術集会参加報告
〈開催日〉2017年11月9日〜10日
〈場所〉愛知県名古屋市ウインクあいち
11月9日〜10日に第42回足の外科学会学術集会がウインクあいちで開催され、足関節チームからAR-Ex尾山台整形外科の仲真 理学療法士と長野整形外科クリニックの高野 理学療法士が参加しました。学会では、足部・足関節疾患の手術方法や術後成績について様々な講演や発表が行われました。
スポーツによる足部障害で代表的なものの一つに足関節外側側副靭帯損傷、いわゆる「捻挫」があげられ、当法人でも多くの患者さんが受診します。
足関節外側靭帯損傷の治療は、保存療法が第一選択となりますが、繰り返し受傷すると足関節の不安定性が問題となりスポーツ場面だけでなく日常生活においても疼痛や捻挫を繰り返すことになります。
そこで、それらの症状を改善するには断裂した靭帯を関節鏡視下に縫合する手術療法が必要となります。当法人でも適用となる患者さんが多く、同様の手術を行っています。
しかし、肥満や足関節外側靭帯の手術歴、関節弛緩性の影響により修復した靭帯が緩むことが報告されており、どのような術式が最適なのかについて議論がありました。術式も重要ですが、我々セラピストとしては、スポーツ特性上必要となる足関節機能を考慮に入れた上で、患者さん個々の身体特性に応じた手術後のリハビリテーションが必要であることを改めて認識しました。
我々の術後成績も検証し、患者さんが早くスポーツや日常生活に復帰するにはどのような足関節機能が必要かを考えて臨床を行います。