鏡視下半月板切除術又は縫合術(半月板損傷に対する手術)

半月板とは膝の大腿骨と脛骨の間にある馬蹄形の軟骨板で内側・外側にそれぞれあり、衝撃を緩和するクッションのような役割と膝関節の安定性を保つ役割をはたしています。
これが損傷すると、膝の曲げ伸ばしや歩行の際に痛みやひっかかりを感じるようになります。重度の場合には膝に水(関節液)がたまったり、急に膝が動かなくなる“ロッキング”という状態になり屈伸ができず強い痛みを伴います。

【手術の適応】

初めに、医師の問診でどのようにケガをしたのか、日常生活やスポーツ時に膝のひっかかり感があるのか、どのくらい症状が続いているのかなどを確認します。
その後、半月板が損傷または断裂しているときに生じる理学所見と画像診断の結果を統合し手術適応を判断します。


【手術までの流れ

半月板の治療方法としては保存療法と手術療法があります。
多くの場合は最初に保存療法(リハビリ,内服薬)から開始します。
保存療法で改善が見られない場合は手術療法を検討していきます。しかし、ロッキング症状が著明な時などは最初から手術療法の適応となる場合があります。
 

【入院期間、入院費について】

切除術 3日間:10~13万円(3割負担)
縫合術 3日間:16~19万円(3割負担)
 
※手術内容や入院期間変更により値段が異なる場合があります。あくまで目安としてご参照ください。
また、入院手術時に適応となる高額医療免除制度もあります。詳しくは術前の検査時にスタッフからご案内させていただきます。
 

【鏡視下半月板切除術又は縫合術】

手術の方法は半月板の損傷の程度、損傷の仕方により変わりますが、主な手術法は縫合術(損傷した部分を縫い合わせる)と切除術(損傷した部分を切り取る)の2種類があり、通常は関節鏡を使った鏡視下手術で行います。
当院では基本、静脈麻酔と吸入麻酔を用いた全身麻酔で手術を行います。
傷口も手術方法(縫合術または切除術)によりその数と場所が異なります
当院クリニックでは、軟骨の変性を防ぐために、スポーツや安定した生活動作に必要な半月板は出来る限り縫合し温存する方針をとっています。
 
縦断裂 縫合の適応、またはその必要性が高い
水平断裂
横断裂
円盤状半月板
できるだけ縫合、条件によっては切除
フラップ状断裂 縫合しても再断裂のリスクが高いため切除となることが多い

縦断裂の縫合


主な切除の仕方

水平断裂

横断裂

円盤状半月板

フラップ状断裂

全ての処置が終わった後、関節内を十分洗い手術を終了します。
手術をした側の脚に血栓予防の靴下を着用し、手術の内容によって縫合した半月板への負荷がかからないよう膝を固定する為の装具を装着する場合があります。
麻酔の覚め具合や足の動きを確認したらベッドで病棟へ移動します。
術後の痛みに対しては点滴から痛み止めの薬を投与します。痛みが強くなる前に病棟看護師にお声を掛けて下さい。


【術後のリハビリテーション】

処置を行った半月板の状態を考慮し、荷重練習や可動域運動、筋力トレーニング等のリハビリテーションを行っていきます。
詳しくは以下のページをご参照ください。
→半月板損傷の手術(縫合・切除)後のリハビリテーション
 

【よくある質問】

Q1.いつからお風呂に入れるの?
A.術創部の炎症症状が収まり、傷が閉じたと医師が判断し、抜糸を行った後入ることができます。(約1~2週後)
それまでは、患部を防水シールで保護しながらシャワーのみ許可されます。
荷重制限がある場合は、ケンケンや松葉杖を着いてお風呂場へ入るのは危険ですのでシャワー椅子の利用をお勧めしています。
腫れが強い場合は、温め過ぎないよう注意してください。
 
Q2. いつから仕事に復帰できるの?
A.仕事の内容にもよりますが、手術後の経過が順調な場合、デスクワークであれば約2~4週で職場復帰は可能な場合が多いです。
通勤距離によっても変動しますので主治医にご確認ください。
 
Q3.手術後の過ごし方は?
A.手術の内容により異なりますが、半月板切除術の場合は、痛みの無い範囲で術後の早期から段階的に体重を掛けていき、正常な歩行獲得を目指します。
また、縫合術の場合は縫合部位に負担をかけないよう術後4~6週程度は可動域や荷重を制限しながら徐々に増やしていきます。
抜糸前まではアイシングを頻回に行うようにしてください。

 

【当院の膝関節専門医】

当院では綿貫誠医師(院長)、清水勇樹医師が膝関節の手術を行っております。

綿貫誠医師の外来は、月曜日、水曜日午後、木曜日午後、金曜日午前です。
詳細はこちらをご参照ください。
→  綿貫誠医師

清水勇樹医師の外来は、月曜日午前です。
詳細はこちらをご参照ください。
→  清水勇樹医師

Ver.1 2018.6.9
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