放射線科勉強会(骨密度測定)

・日時 2020年8月4日(火)14:00~15:00
・場所 各施設Web

この勉強会では、各施設放射線技師10名(AR-Ex尾山台整形外科から技師3名、アレックス脊椎から技師2名、都立大整形外科から技師1名、上田整形外科から1名、佐久平整形外科から1名、長野整形外科から2名)が各施設からWebで参加しました。


腰椎・大腿骨DEXA測定方法について(眞瀬垣技師)
【目的】
以前より経時的な測定結果に誤差が出ることがあり、その原因は判明していなかった。
そのため今回は、骨密度測定に関する専門書を購入して知識を深め、ポジショニング及び解析方法により測定値へ影響を及ぼす因子を抽出した。
また、ポジショニングが異なることによって測定値へどの程度の影響を及ぼすか実験を行った。
【結果】
測定精度を上げるには、測定と解析を正しく・統一して行うことが必要。
ポジショニングを変えることにより数値の誤差が最大で2%を超えた。

  


腰椎・大腿骨DEXA装置の測定精度について(脇坂技師)
【目的】
1) アレックス脊椎クリニックで運用しているDEXA検査機器について機器由来の測定精度を確認すること。
2) 1)の結果を踏まえて測定値がばらつく原因を明らかにし、ばらつきを抑制する測定プロトコルを検討すること。
【結果】
機器の測定精度そのものには問題がないことが確認できた
【これからの動き】
ポジショニングのズレのうち、もっとも測定値に影響がでる因子をみつける
患者さんが同じポジショニングをとれるような、案内方法や補助具の開発・作成を進める





今回の勉強会で腰椎・大腿骨DEXAにおける正しい測定方法と解析方法を理解できました。
測定値の誤差に関しては明確な原因を特定できなかったが、正しく測定・解析を行うことで誤差を減らしていけると思いました。
他の測定法においても大きな誤差が出るとのことなので、それぞれの方法についても誤差が出る原因を研究する必要があると思いました。
 
佐久平 
診療放射線技師
眞瀬垣怜