法人内研修会開催報告(拘縮肩に対する非観血的授動術後のリハビリテーションについて)

2024年6月9日に尾山台整形外科で「拘縮肩に対する非観血的授動術後のリハビリテーションについて」というテーマで法人内の理学療法士と柔道整復師を対象に勉強会を行いました。



拘縮肩は肩関節の可動域が悪くなってしまう疾患で、40~50歳代の中高年で多く発症することから、四十肩・五十肩とも呼ばれています。

拘縮肩は、肩の深部組織まで硬くなってしまい、治療に難渋するケースも少なくありません。

そのような方には「非観血的授動術」という治療が有効であることがわかってきており、当法人でも年間約100件の非観血的授動術を行っています。

しかし非観血的授動術を行っても、その後のリハビリで適切な治療が行えない場合は再度拘縮に至ってしまうケースもあるため、処置後のリハビリは非常に重要なものになっています。

今回の研修では、非観血的授動術後はどのようなことに注意をしてリハビリを行った方がよいか、また実際はどのように治療介入していくかを参加者同士で実技も交えて、実施しました。

   


若手スタッフは触診や組織の動かし方も大変な様子でしたが、エコーを用いることで、自分が触れている組織は何か、その組織をどう動かすと治療効果が出せるのかを、より正確に把握し実技を行うことができました。

また普段の臨床から非観血的授動術後の患者様を多く担当するスタッフにも参加していただき、様々なディスカッションも行われて、非常に有意義な研修会になりました。

アレックスでは難治性拘縮肩でお困りの患者様を一人でも多く救えるよう、スタッフ一同、治療技術の向上に努めてまいります。


佐久平整形外科クリニック
理学療法士
依田 好平