体操競技の前十字靭帯手術後のリハビリ
体操競技選手のACL
- 米国高校スポーツでの膝関節傷害率がフットボール、女子サッカー、女子体操競技の順で多い
- 当院でACL断裂と診断した73名中58名は着地での受傷であり、特にひねり動作がある後ろ向き着地での受傷が圧倒的に多い
- バスケットなどの女性スポーツのvGRFは体重の2~5倍に対し、女子体操選手は体重の5~13倍ではるかに大きい
着地動作
着地動作は体操競技に必須な動作です。どの体操の種目でも必ず最後は着地動作を行って演技が終了になるからです。
その着地動作を行う前には必ず宙返り(縦回転)やひねり動作(横回転)を行います。サッカーやバスケットボールと違う点は宙返りやひねり動作、つまり、回転運動から着地をしないといけないことです。
ACL断裂が起こる原因は膝の外反(膝が内側に入る)と内旋(膝が内側に捻じれる)であり、ひねり動作の勢いが強い状態でコントロールできずに着地に失敗し、膝が捻じれるとACL断裂の危険性が高くなります。そのため、復帰する上では着地の練習が一番重要になります。
その着地動作を行う前には必ず宙返り(縦回転)やひねり動作(横回転)を行います。サッカーやバスケットボールと違う点は宙返りやひねり動作、つまり、回転運動から着地をしないといけないことです。
ACL断裂が起こる原因は膝の外反(膝が内側に入る)と内旋(膝が内側に捻じれる)であり、ひねり動作の勢いが強い状態でコントロールできずに着地に失敗し、膝が捻じれるとACL断裂の危険性が高くなります。そのため、復帰する上では着地の練習が一番重要になります。
着地 | |
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4ヶ月 | その場でのジャンプ着地 |
5ヶ月 | ドロップ着地(低台から) 回転動作(前転など)からのジャンプ着地 |
6ヶ月 | 器具の高さからの着地(宙返りを伴わない) |
7〜8ヶ月 | 徐々に宙返りを行う着地 |
器具の練習
体操競技は男子6種目、女子4種目を行います。各種目のスペシャリスト以外の多くの選手は全種目練習します。なので、全部の種目ができなければなりません。
種目ごとに練習の開始時期は変わります。
種目からの落下した時の再断裂を避けるために種目の練習は再建した前十字靭帯が安定し始め、安全な着地動作を獲得し始める時期から行います。
再断裂のリスクが少ない種目から練習を再開し、跳躍系の種目である床、跳馬の練習開始は他の種目より遅くなります。
種目ごとに練習の開始時期は変わります。
種目からの落下した時の再断裂を避けるために種目の練習は再建した前十字靭帯が安定し始め、安全な着地動作を獲得し始める時期から行います。
再断裂のリスクが少ない種目から練習を再開し、跳躍系の種目である床、跳馬の練習開始は他の種目より遅くなります。
器具の着地 | |
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6ヶ月 | あん馬の練習開始 |
7〜8ヶ月 | つり輪、段違い平行棒、平均台、平行棒、鉄棒練習開始(着地以外) |
8〜9ヶ月 | 種目の着地、床、跳馬の練習開始 |