胸郭運動システムアプローチ講座 参加報告

Breathing Care Tokyo主催で行われます「胸郭運動システムアプローチ講座」全5回開催され、第1回令和3年7月25日・第2回令和3年9月26日・第3回令和3年10月31日・第4回令和3年11月28日・第5回令和3年12月19日参加致しました。当法人から上田整形外科内科の小林 亮太(理学療法士)、長野整形外科クリニックの篠塚 真充(理学療法士)が参加しました。 

【第2回 令和3年9月26日〜第5回令和3年12月19日】
第2回〜第5回の講義は胸郭運動システムについてとその評価方法についてと、胸郭アライメントを補整する治療手技を学びました。
胸郭は頸椎・肩甲骨、骨盤と巧みに連携し、複合的に機能するシステムを有しています。胸郭から脊柱を介し骨盤帯へ、また骨盤帯から胸郭への運動が生じ、体幹をコントロールすることが可能となる運動システムのことを胸郭運動システムと言います。また体の重心位置は人それぞれによって、左側方偏位・右側方偏位に分かれます。その重心の偏位によって肋骨の動きがそれぞれ変わります。90%もの人が左側方偏位を呈しているそうです。




左側方偏位を産生することの有用性として、上半身重心を左方に移動させることで、左側下肢の軸足機能を有効に活用できます。また骨盤の左側への挙上及び後退(骨盤を後ろに引く)により左下肢の殿部筋をより使いやすくしています。しかし、左側偏位が強くなりすぎる、逆に右偏位が強くなると、筋緊張のアンバランス、上下肢の連動性が低下し怪我や、パフォーマンスの低下を招きます。



今回の研修を通し姿勢・胸郭評価、上肢下肢の連動した評価を学び、また、学んだ治療手技を日々の臨床に生かせるよう精進してまいります。