組織間リリース初級編

日時:令和1年 5月25日、6月22日、7月24日
講師:蒲田 和芳先生(広島国際大学教授)
 
株式会社GLAB主催日本健康予防医学会認定カリキュラム組織間リリース(ISR)初級編に参加してきました。
組織間リリースとは講師である蒲田和芳先生が開発した徒手療法技術です。
人体にはFasciaと呼ばれる可動性を有している疎性結合組織(筋肉や靭帯などの組織を包み、組織間をつなぎとめている組織)があります、この組織で癒着と呼ばれる可動性がなくなってしまう状態になると痛みや関節可動域制限がおきると考えられています。
近年、癒着部位に生理食塩水を注射し組織の可動性を回復することを目的としたハイドロリリースが報告されて、様々な痛みや機能障害に対しての有効性が報告されています。組織間リリースは注射ではなくセラピストの手で癒着部位の可動性を改善させる治療方法であると考えられています。
 
今回は3回にわたり技術を身につける研修会でした。
組織間リリースの理論、リリースのための手の使い方、実際の技術(皮下組織・浅層筋、腱・支帯・靭帯、膝関節周囲組織)を学んできました。
理学療法士の治療は手を用いる治療が多いです。講師から組織間リリースの技術では組織を正確に触り、1mmの違いも感じる高い精度で操作をしていくことを強調していました。
患者の痛みの原因や問題を手で触り突きとめて、問題を改善するという、理学療法士として基本となる技術をより精度を高めていくことを3回の研修会で叩きこまれました。

 
クリニックに来院される患者さんの問題解決できるように日々技術を研鑽していきたいと思います。

さいたま整形外科
多田 智顕