肩関節疾患に対する解剖学に基づいた治療技術 参加報告

2023/11/02
#理学療法士
理学療法士
依田 好平

2023年10月29日に小野志操先生(株式会社運動器機能医科学インスティチュート代表取締役/理学療法士)が講師を務める「肩関節疾患に対する解剖学に基づいた治療技術」の講習会に参加してきました。



講師である小野先生は講義中「解剖学と運動学、そして触診技術が非常に重要である」と繰り返しお話されていました。

我々理学療法士は、EBM(Evidence Based Medicine:根拠のある医療)を原則に治療を行っています。
その中で基礎となるのが解剖学と運動学ですが、治療する上では「触診技術(ターゲットとする組織を正確に触るスキル)」も非常に大切になってきます。

触診は体表からは見えない筋肉や骨、神経を捉える技術が求められるため、狙った組織を正確に触れているかを確認するには難しいことが課題です。
しかし近年はエコーを活用することで、狙った組織を正確に触れているか確認しながら触診を行うことが可能になってきております。

当法人でもエコーを活用した評価や治療をはじめ、セラピストのスキルアップのツールとして用いることも多いです。

講義の中では肩関節の可動域を向上させる手技を学びました。
参加者同士で練習を行う中でも正確にターゲットとする組織を触れていないと全く治療効果が出ず、触診技術の大切さを再確認できました。

また肩関節は自由度の高い関節でもあり、いわゆる五十肩や手術がきっかけにより、拘縮(関節が固まってしまう)が生じてしまい、日常生活で支障が出てしまうことも多い関節です。

今後は解剖学、運動学を主軸にした治療展開に加えて、触診技術もさらに向上させることで、より精度の高い医療を患者様に提供できるよう努めてまいります。


佐久平整形外科クリニック
理学療法士
依田 好平
 
この記事を書いたスタッフ
理学療法士
依田 好平
理学療法士の依田 好平(よだ こうへい)と申します。
お一人おひとりの病態にあった治療法を提供できるよう日々研鑽しております。
スポーツ障害に悩む学生から日常生活でお困りの高齢者の方まで、今ある身体をより良いものにできるよう、ぜひ一緒に頑張ってきましょう!