前十字靭靭帯 ACL

Arthroscopic Surgery

野球の前十字靭帯手術後のリハビリ

投球動作(投球側受傷)
投球動作では、投球側の受傷かグラブ側の受傷かで必要な動作が異なります。
投球側の受傷の場合、安定した片脚立ちや投球方向への力強い蹴り出しが必要になります。
これらの動作が正しく行えることを確認し、徐々に投球強度を上げていきます。
投球動作(投球側受傷)
4ヶ月 安定した片脚立位動作の獲得
5ヶ月 蹴り出し動作の獲得
6ヶ月 近距離・低強度→徐々に長距離・高強度の投球へ
投球動作(グラブ側受傷)
投球動作では、投球側の受傷かグラブ側の受傷かで必要な動作が異なります。
グラブ側の受傷の場合、力強い踏み込み(ランジ動作)から最後は片脚で全体重を支える必要があります。
また、膝関節のストレスを軽減させるためにスムーズな股関節の動作が必要となります。
これらの動作が正しく行えることを確認し、徐々に投球強度を上げていきます。
投球動作(グラブ側受傷)
4ヶ月 フロントランジ(低強度)、片脚スクワット(低強度)、股関節動作の獲得
5ヶ月 フロントランジ(高強度)、片脚スクワット(高強度)
6ヶ月 近距離・低強度→徐々に長距離・高強度の投球へ
バッティング動作
バッティング動作における膝関節へのストレス軽減には、股関節の機能改善が非常に重要となります。
前脚の受傷か、後脚の受傷かで必要な動作は変わりますが、不良動作を生じさせないことが重要です。
そのため、はじめは動作を意識しやすい練習から、徐々に複雑な練習へとステップアップさせます。
バッティング動作
4〜5ヶ月 安定した片脚立位、股関節を中心とした回旋動作の獲得
6ヶ月 素振り→ティー・トス→マシン→対人
(意識下から徐々に無意識下へ)
守備動作
守備動作では、打球に応じて様々な動作が求められます。そのため、不良動作が出ないことを確認しながら、段階を踏んで動作のバリエーションを増やす必要があります。
守備動作
4ヶ月 正面の打球、パワーポジション、スクワット
5ヶ月 サイドステップ、ハーキーステップ、クロスオーバーステップ
6ヶ月 前の打球→左側の打球→右側の打球→後方の打球
走塁動作
野球における走塁動作は、基本的に左回りですが、低い姿勢からのダッシュ(例:リード→盗塁)や牽制球への対応、ランダウンプレーなど、様々な動作が要求されます。
そのため、それぞれ不良動作が出ないか確認し、段階を踏んで練習のバリエーションを増やしていく必要があります。
走塁動作
4ヶ月 ツイスティング
5ヶ月 サイドステップ、クロスオーバーステップ
6ヶ月 ダッシュ→ベースランニング→牽制対応→スライディング→ランダウンプレー