研修報告「第8回 医師事務作業補助者研究会 全国大会」
研修報告「第8回 医師事務作業補助研究会 全国大会」
平成30年9月15日(土)に広島のコンベンションホールにて開催されました、医師事務作業補助研究会に参加して参りました。
本研究会の正会員は現在1,203名、全国大会の参加者はもっと多く、とても活発な意見交換がみられ活気ある学会でした。
「医師事務作業補助者」という職種は、診療所ではまだ馴染みがない方もいらっしゃると思いますが、この職種は医師の働き方改革の一助として拡大し、平成20年に「医師事務作業補助体制加算」が導入開始となりました。主な業務は各種診断書などの作成・カルテや処方せんの代行入力・統計データ管理などを行います。
社会情勢の背景より、専門職の業務専念を目的とするタスクシフティングを推進するため、今年度からは医師事務体制補助加算の点数が引き上げられ、今後の資格化や雇用推進が拡大していく職能です。
当法人では独自に進化してきたクラーク職能ですが、昨今のこの流れからこの業務の主流となっている医師事務作業補助者研究会に参加することで、最新の知見習得を目的に参加しました。また当法人から昨年度に引き続き、今年度は2演題の発表を行いました。
基調講演や教育講演、シンポジウムでは、先にも記載しましたように、現在の社会的背景から
・医師の働き方改革による専門職の確保
・大都市と地方での人口構成に差があることから「地域包括」「多職種連携」の推進
・AIやIoTなどの発展によるICTの推進
これらの流れから、ますます医師事務作業補助者の活躍・拡大が期待されております。
今後は当法人でも教育カリキュラムの確立・学術集会での発表など、クラークの業務確立・職能の拡大を推進できるようより一層の活動をして参りたいと思います。
外来看護・クラーク統括 平尾 千恵