第1回アレックス整形外科Webinar

2021年1月16日産業医科大学若松病院で理学療法士として勤務されている立石聡史先生を講師に迎え、第1回アレックス整形外科Webinarが開催されました。
今回は股関節における鏡視下手術術後のリハビリテーションのコツとPitfallのテーマで、アレックスグループからは70名のスタッフが参加いたしました。


(長野整形外科クリニックでの様子)

 
当アレックスグループでは鏡視下手術を行っており、股関節痛に対する鏡視下手術も盛んに行われております。講演では、股関節治療の最新トピックから股関節の手術を行う前に把握しておくべきポイント、股関節手術を行った際のリハビリで注意する点を手術特性を踏まえてレクチャーしていただきました。
 特に股関節の手術を行う前に把握しておくべき事として、現在股関節鏡視下手術では損傷した関節唇という軟骨を縫合する手術がよく行われます。しかし、股関節の痛みが関節唇の損傷以外でも起きることが明らかになってきました。関節唇の損傷は関節の内側で起こっている問題に対し、下前腸骨棘炎という関節の外側で起こる問題(股関節の前に位置する筋や腱の炎症)が股関節の一要因として近年報告されています。この病態を手術する前の段階でセラピストが把握することで、手術前、手術後のリハビリテーションのアプローチがより的確に行えます。
 
今回、股関節治療のトップランナーの先生からの講義を受け、我々の股関節治療の幅を広げることができました。また、股関節治療の今を改めて知ることができました。
今回学んだことを日々の臨床業務に生かし、患者さんに還元していけるよう今後も研鑽していきます。

長野整形外科クリニック
松岡 佑紀