「第25回日本腰痛学会」参加報告

平成29年11月3日・4日に、東京コンファレンスセンター品川で行われた「第25回日本腰痛学会」に参加してきました。

学会の中で「仙腸関節腔内造影像からみた仙腸関節痛の病態分類」について学びましたので、まとめさせて頂きます。

現在、仙腸関節障害の病態を判断する客観的な指標は少ないです。
今回聴講した報告は、仙腸関節腔内の造影像から仙腸関節障害をグレード0~3まで分類し病態を検討するという内容でした。

この報告のまとめとして、グレード2以上は女性に多く、男性より関節腔が広く動きの幅が大きいことが分かりました。

また、グレード0・1は関節の動きを改善する徒手療法を優先し、グレード2・3は関節の安定化のため運動療法や骨盤ベルト・固定術を考慮すべきと述べられていました。

腰痛は、原因不明が約85%と言われています。

近年の傾向として腰痛を病態分類し、病態別の治療を行うことが主流となっています。

仙腸関節障害についてはまだ解明されていない点もあるため、私は理学療法を介入する立場として、その評価や治療についての研鑽や研究などを今後行っていけたらと思います。