職能別研修(放射線技師能力育成)

日時:2018年7月7日(土) 9:00~17:00
場所:AR-Ex尾山台整形外科、アレックス脊椎クリニック
目的:①尾山台研修から約1年が過ぎたため、レントゲン撮影に関する技術確認を行い、更なる向上に努める
   ②足関節の解剖や所見をエコーだけでなくCTやMRIで学習し、その理解を深める
   ③他の医療施設スタッフと情報交換を行い交流を図る
内容:①レントゲン撮影技術の確認については及第点を頂きましたが、膝の側面撮影において内果と外果を揃えることができませんでした。後日、撮影教本の修正例を参考にしてどのように修正するかを確認しました。また、肘の正面撮影において尺骨神経溝に肘頭が重ならないように描出するように指示がありました。


   ②足関節MRI撮影において、足関節用コイルに腓骨が触れてしまうと感度ムラが起きてしまうため、スポンジを挟み内旋させて対応していました。また、COR・SAG・AX像を撮影する際には脛骨や距骨を基準としていました。そしてATFLに平行なスライスで撮影したところ低信号でした。CFLの走行も踵骨から腓骨付着部まで確認できました。ATFLの信号について、正常例や陳旧性損傷例は低信号、新鮮損傷例は高信号とのことでした。





    研修日当日は足関節CT撮影がありませんでしたので、3次元画像解析ワークステーション(SYNAPSE VINCENT,FUJIFILM)を用いて以前検査された足関節CT画像を3D画像にして骨の解剖を勉強しました。ATFLに平行なスライスでMPR画像を作成しましたが、靭帯はうっすらとわかる程度でした。


 
    超音波検査では見ることの難しいCFLの腓骨付着部を確認できたこと、MRI画像上でATFLとCFLの走行を確認できたこと、ATFLを超音波検査する際にランドマークとなる距骨滑車と距骨頚部を3D画像上で確認できたことを、今後の検査に生かしていきたいです。

   ③2018年5月頃から放射線技師の業務だけでなくクラークの業務を行うようになりましたがいまだに慣れないため、放射線技師の業務とクラークの業務を兼任されている方に、普段どのように業務を行っているかをお聞きしました。撮影業務や診療が滞らないようなタイミングで問診・診察に入るようにする、クラーク側から新患の状況を伝えてもらうなどアドバイスをいただきました。
(報告 佐久平整形外科クリニック 診療放射線技師 眞瀬垣 怜)