腰痛運動療法セミナー

平成29年12月3日(日)、早稲田大学東伏見キャンパスで行われた「第19回運動療法セミナー基礎理論4(筋・筋膜性腰痛)」に参加してきました。
 

腰痛は様々な原因によって起こります。
その中でも筋肉や筋膜(筋と筋の間の膜)が原因で起こる腰痛についての病態や評価、治療法を学びました。
 

筋膜には多方向へ力を伝達する役割があります。
しかし、筋膜に癒着が起こるとこの役割ができなくなります。
この状態を滑走性(筋の動き)が低下しているといい、腰痛の原因になっていきます。
今回、滑走性の評価、治療法を学びました。


筋膜には浅筋膜と深筋膜があり、それぞれの評価・治療法があります。
評価・治療は表層から(浅筋膜→深筋膜)行っていきます。

浅筋膜の滑走性の評価は、皮膚を動かすように十字方向に手を動かします。


この時、動きやすさを評価します。


深筋膜の滑走性の評価は下のようにつまみます。

この時に、痛みや硬さ(つまめない)を感じるか評価します。

浅筋膜、深筋膜とも滑走性が低下している部分に対しては、評価と同じ手技を繰り返し滑走性を改善していきます。


また当院では、筋膜が癒着し滑走性が低下している部分に対して、
超音波を用いて場所を確認しながら、注射の水圧で癒着を剥がすことによって滑走性を良くするような治療も行っております。
注射で癒着を剥がした後に、リハビリを行うことによって、さらに滑走性の改善を図ることができます。


このように医師と理学療法士やトレーナーが連携して治療を提供しています。
今回学んだことを生かし、患者様により良い治療を提供できるよう努めていきたいと思います。