スポーツ別症例紹介

棒高跳びでの肩関節亜脱臼

症例紹介
年齢:21歳
性別:男性
種目:陸上競技 棒高跳び
既往:左肩関節亜脱臼(18歳)
診断名:左肩関節後方関節唇損傷
 
現病歴
2024年9月  6日 棒高跳び競技会で飛び上がりの際に左肩へ負担がかかり、ゴリゴリとしたクリック音が発生しました。
2024年9月18日 他院を受診し自身で経過をみていましたが、不安定感が改善しないためAR-Ex尾山台整形外科 肩関節専門医『木﨑医師』外来を受診。
         診察でフォローしながら、日体大クリニックでリハビリ開始となりました。
2024年10月9日 症状軽減傾向のため練習を徐々に開始。
理学所見
9月18日(初診時) 12月7日
可動域 屈曲 180/170 180/180
1stER 90/70 90/90
結帯 Th12/Th12 Th12/Th12
O'brien test -/+ -/-
Clank test -/+ -/-
画像所見
CT   :左肩関節窩後方の骨欠損+
MRI:左肩関節後方関節唇損傷+

治療

9月18日より日体大クリニックでリハビリテーションを開始しました。
リハビリテーションの内容は、腱板(棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋)の強化や肩甲骨周囲筋のトレーニングです。
リハビリテーションを継続し、不安定感やclick音が残存する場合は手術検討となります。

肩関節脱臼については以下のページを参照してください
肩脱臼の治し方|この1ページで理解できる!肩脱臼の全て!

AMA(AR-Ex Medical Asistant)による状態確認
12月7日、健志台キャンパスにて状態を確認してきました。
左肩に腫脹や熱感はありませんでした。
棒を着く練習までは実施できていますが、今後飛び上がりなど跳躍の練習ができるか検討中です。
ランニング時の不安定感が残存しているため、日体大クリニックでリハビリテーションをしています。
これからも定期的に状態を確認し、復帰に向けてしっかりサポートをしていきます。