ケガによる競技力を落とさない為の心理サポートプログラム
Sports Athletes Performance Support
植松鉱治は、スポーツ心理パフォーマンスコンサルタントです。2010年世界選手権で団体銀メダルを獲得し、2012年ロンドンオリンピックの補欠選手として活躍し、また、ナショナルチーム選手として5年間にわたり活躍しました。
現在、デンバー大学大学院でスポーツ
パフォーマンス心理学を専攻し、さらなる専門知識を磨いています。私の使命は、能力がありながらもパフォーマンス発揮に悩むアスリートに対して、最大限の能力を発揮できるようメンタルサポートを提供することです。自身の豊富な競技経験と学術的な知識を融合させ、個々のアスリートのニーズに合わせたアプローチを行っています。
経歴と実績
2010: 世界選手権団体銀メダル
2012: ロンドンオリンピック補欠選手
ナショナルチーム: 5年間の選手活動
心理サポート実績
2023-現在: スレッドホッケー(ユースチーム)
2024-現在:デンバー大学飛び込み競技
お問い合わせ
メール;koujiuematsu96@gmail.com
High-performance Circulation
コンサルティング例【手術後復帰過程】
スポーツアスリートパフォーマンスサポート内容 | 解説 | |
---|---|---|
第1回目 術後 |
術後サポート環境整備 不安の明確化 目標設定 |
・クライアントとの信頼関係構築 ・医師、理学療法士、トレーナーコーチ、仲間、家族の支援援環境 ・ポジティブな思考を持つための説明 ・ストレス管理方法 ・目標の明確化(短期、長期) |
第2回目 ジョギング開始後 |
不安の再評価 目標設定の調整 復帰イメージづくり |
・術後からの不安の内容変化→ 対処法の提案 ・自分の強みの理解(メンタル面) ・明確で達成可能な目標の設定 ・第1回目の目標設定の進歩の確認、見直しと調整 ・イメージトレーニング方法の説明(リハビリ、スポーツ復帰過程) |
第3回目 術後5〜6ヶ月 |
受傷部位の状態、不安確認 スポーツ復帰での不安 ルーティーンの構築 |
・復帰状況の確認、評価(0-100%) ・不安の対処方法(リハビリ、スポーツ過程) ・自信の構築(復帰する価値、コントロールできる内容の理解) ・ルーティーン構築はやるべきことの集中力を高め、周囲の雑音、不安の軽減 |
手術後のスポーツ復帰過程では、3回のセッションを提供しています。コンサルタントは専門知識を提供するだけでなく、選手自身の過去の経験を活かし、様々な不安や予期しない出来事への対処方法を一緒に模索します。このリハビリとスポーツ復帰過程を通じて、選手は自己体験から学び、自身に気づきを得ることができます。これにより、スポーツ復帰後にも復帰過程で学んだことを応用し、パフォーマンスの向上や正しい判断力の獲得を目指します。
体操選手のコンサルティングの例
第1回目 術後
今日は手術後のサポート環境を整えるため、そしてスポーツ復帰に向けてどのようなことをできるかお話しできればと思います。まず手術後の状態や感じている不安について教えてください。
手術は無事に終わりましたが復帰できるかどうかが心配です。特に再度怪我をするのではないかという不安があります。
それは自然な気持ちです。不安を明確にしどの部分が一番心配かを整理しましょう。そしてその不安に対処するためのサポート環境を整備します。
1.現状の整理
・現在起こっていることを頭の中で整理
・サポート環境整備:コーチ・トレーナー・医師・理学療法士の連携は取れているか?
2.ゴール設定
・復帰までのゴール設定をより明確にする
3.復帰までのイメージ作り
・復帰までのプロセスを具体的にイメージする
4.不安との向き合い方
・不安との向き合い方や克服方法についての提案
第2回目 ジョギング開始後
今日はリハビリ・練習の状況・不安やモチベーション、またスポーツ復帰イメージについてお話をしましょう。術後から実際にジョギングなどを始めて術後とは違った不安などはありますか?
リハビリと練習は順調ですがチームメイトの成長を見るたびに焦りを感じます。また周囲の選手やコーチ・医療関係者からの情報が多すぎて取捨選択が難しいです。そして一人での練習はモチベーションが上がらない時があります。
焦りや情報過多による不安は自然なことです。例えば体のことは医師・理学療法士・トレーナーに、計画や技のことは監督やコーチに相談することで情報を整理しやすくします。一人での練習はモチベーションが上がらない場合は練習はパートナーと一緒に行うことをお勧めします。
第3回目 術後6ヶ月
今日は現在の不安について整理し、不安を軽減するためのルーティーンを提案します。過去6ヶ月ほど振り返ってみて、一番うまく練習、試合で良かった時を思い出してください。その時の感覚・体調・環境などを参考にルーティーンを構築しましょう。
怪我前に比べて演技構成の変更が多く、試合経験が少ないため不安があります。また演技を始める時、過去の失敗が頭をよぎり不安を増幅させることがあります。さらには全日本インカレの選考会への不安が大きいです。
Aさんは練習中に様々な仮説を立てて練習し、技術の改善に役立てています。また客観的に分析し効果的な戦略を立てています。しかし試合のような緊張感のある場面ではAさんの仮説の場合はネガティブな思考に向いてしまいます。だからこそ一つのことに集中できる環境を作ることで集中できる環境を強制的に構築します。しかし、良いイメージを持っていても演技が上手くできない時は技術的な問題がある可能性があるため、技術的な部分の再確認を行うことも重要です。
ルーティーンの順番
1.大切な演技の待っている時:チームメイトを応援する。
2.イメージを作る時:着地をした時のイメージをした後に、演技のイメージを作る。
3.手を挙げて演技を開始する時:「絶対できる」と自分に言い聞かせる。