SMP(非観血的肩関節授動術)

公開日: 2019/10/16
更新日: 2019/12/29

非観血的肩関節授動術(サイレント・マニピュレーション)

この治療は、肩の動きを支配している神経に麻酔をした状態で医師が肩関節に力を加えて動かす事により関節包の癒着を解除し、可動域改善を目的とした非観血的治療です。

 

特徴・効果

頸部の神経に麻酔(C5・C6神経ブロック)を行い、徒手的に関節の癒着や関節包(関節を包む袋)の伸張性を改善するという治療方法です。
入院することなく、外来診療の中で施術できます。頚部から出ている神経には呼吸に関わる神経も隣接していて、注射により損傷リスクを伴いますが、この治療では超音波画像診断装置を用いて周辺組織を観察しながら注射することで、正確かつ安全な手技が可能です。術翌日の早期から他動可動域訓練などのリハビリ加療を併せて行うと効果的です。
 

所要時間

治療にかかるおおよその時間は、1時間程度です。診察の中で行うので、診察時間に応じて変動することがあります。
 

治療方法

まず超音波ガイド下で周囲組織を観察しながら、肩関節周囲を支配している神経に麻酔をかけます。麻酔が効いてきたら、診察台に寝た状態で他動的に肩関節を動かし可動域を獲得します。
治療後は、強い炎症を抑えるために20分程アイシングをし、三角巾で固定をした状態でお帰りいただきます。三角巾固定をするので、お車や自転車などの乗り物の運転ができなくなります。公共交通機関でお越しください。
また、ご帰宅後の痛みに備え飲み薬や坐薬を処方し、痛みが出ないよう配慮します。

非観血的肩関節授動術の実施施設

佐久平整形外科クリニック 上田整形外科クリニック 長野整形外科クリニック 都立大整形外科クリニック 明大前整形外科クリニック 尾山台整形外科クリニック

  

注意事項

片肺などの重度の呼吸障害を伴う場合は施術できません。
また、ホルネル症候群、横隔神経麻痺、局所麻酔中毒、アナフィラキシーショックなどの合併症や重篤な麻酔効果の発現、神経麻痺・頭痛などの症状が起こる可能性があります。しかしエコーガイド下で行うことで、神経損傷・脊髄麻痺などの重篤な合併症は回避できると報告されています。
術後1~2時間は麻酔薬の影響により自力で腕を動かすことが出来なくなりますが、麻酔が切れると改善します。麻酔の効果が切れるまでは三角巾固定をします。お車や自転車など乗り物の運転ができないため、乗り物でのお越しはお控えください。
 

料金形態

この治療は、医療保険の適応です。