スポーツ別症例紹介
外側半月板切除術後にスポーツ復帰した陸上中距離ランナー
以前、紹介させていただいた半月板手術後の選手を復帰後もサポートしています。
昨年2月に練習で膝へ疼痛が生じた要因として外側の円盤状半月があり、外側半月板の切除をすることとなりました。
円盤状半月は症状が再発しやすいと言われており、昨年12月に症状再発し今年1月に再度手術となりました。
症例紹介
性別:男性年齢:18歳
競技種目:陸上800m・1500m
診断名:右膝外側半月板損傷
術式:右外側半月板切除術
現病歴
2024年2月 ランニング練習後に右膝外側の疼痛出現2024年5月8日 練習負荷が増加すると症状出現するため当院受診
画像より右膝円盤状半月板がみられ、外側半月板損傷と診断
2024年6月11日 外側半月板切除術施行
2024年6月13日 退院
2024年7月25日 ランニング開始
2024年8月 7日 合宿参加
2024年9月26日 疼痛なくfullでランニング可
2024年10月6日 日本体育大学陸上競技記録会 800m出場
2024年12月末 練習中に膝がずれる感じがし、再度疼痛出現
2025年1月31日 外側半月板切除術施行
2025年2月25日 練習前後で水腫なし、負荷量fullまでup
2025年3月29日 日本体育大学陸上競技記録会 800m出場

AMAによる状態確認
2025年2月25日練習内容:トラック内の芝上でトレーニング(腕立て伏せや腹筋+ダッシュなど)
練習前後では水腫は確認されませんでした


2025年3月30日
3月29日に記録会へ出場し、翌日の状態を確認しました
視診、触診から水腫はありませんでした
今週から走り始めに膝前~外側へ違和感があるとのことでしたが、運動を継続すると消失します。

再発防止のため、今後も膝の状態確認を継続していきます。
練習や試合前後での状態確認、運動負荷の設定や変更などを細かく行うことで安全かつ迅速な競技復帰を目指します。