スポーツ別症例紹介

チアリーディング


チアリーディングは、アメリカンフットボールや野球、サッカーなど他のスポーツを応援することから始まりました。
応援活動が始まった当初は、エール交換や応援歌の指揮などを主体として活動を行っていましたが、観客を楽しませるためにアクロバティックな技が徐々に取り入れられるようになりました。
チアリーディングはタイムを競ったり、1対1で競い合い戦うスポーツとは異なり、「いかに観客を魅了し、引き付けることができるかどうか」を競う「表現スポーツ」です。
応援から始まった特色を生かし、チア・サイドラインといった掛け声やアームモーション、特殊なジャンプ、組体操技術であるパートナースタンツやピラミッドなど、チアリーディング特有の技術を使って演技を構成し、元気良さや楽しさ、美しさを表現します。

症例紹介

年齢:19歳
性別:女性
主訴:腰を反るといたい。バク転での腰部の痛み。
現病歴:
2024年8月末頃より腰痛出現。
整骨院に通院するも軽減しない為2024年10月22日 当院受診。

画像所見

XP:S1二分脊椎+
MRI:L4/5,L5/S1椎間関節に水腫+ 腰椎椎間板ヘルニアー 腰椎分離症ー

治療内容

2024/10/22:
左L5/S1に椎間関節ブロック施行し疼痛軽減。
まだ疼痛残存したためリハビリで仙腸関節に対してカウンターニューテーション操作を行い、さらに疼痛軽減したため自主トレ指導実施。
その後、バク転の疼痛は再燃しなかったため2024/11/30 通院終了となる。

最後に

今回チアリーディングで復帰を希望される選手の紹介をしました。
バク転の体幹を後屈させる際、特定の椎間関節に過度な負荷がかかり、痛みが生じていると考えられました。
そこで、腹筋に意識を向けて動作をするよう指導したところ、痛みが軽減されたため、動作のモーターコントロールを改善する理学療法を実施しました。
現在は疼痛なくバク転も可能となり終了となりました。
引き続きクリニックと連携をとり、脊椎疾患の選手の早期復帰に向けてサポートをしていきます。