スポーツ別症例紹介

トランポリン競技


 

症例紹介

年齢:21歳
性別:男性
診断名:筋筋膜性腰痛症
現病歴
主訴:日常生活および競技に支障をきたすほどではないが腰痛が常時ある。反ることが怖い。
2025年1月25日 トランポリンの練習中、着地時に膝が抜けて(膝に力が入らない状態)腰を反った方向に強制されて受傷。
受傷から約1か月程度練習を休止し自身で経過をみてた。
徐々に疼痛軽減し、練習量を受傷以前と同様に戻したが練習中と練習後の疼痛が残存したため
2025年2月21日 アレックス脊椎クリニック受診。
画像所見
レントゲン・MRI・CT検査を施行したが明らかな所見は認めなかった
以上から【筋筋膜性腰痛】と診断。
出場を目指す大会:8月

リハビリテーション

徒手療法
腰椎椎間関節モビライゼーションをL5/S1に行ない可動性を改善
運動療法
腹筋筋力強化をメインに介入
 

最後に

今回は、男子トランポリン選手の筋筋膜性腰痛からの復帰についてです。
ジャンプの着地で腰を強く反らされるような動きをしたことにより身体がとっさに防御反応を起こし、無意識に腰を固める癖がついてしまっていました。
その結果特定の筋肉に負担がかかり腰痛が生じていました。

リハビリテーションは理学療法と運動療法の2種類を行ないました。
理学療法は固まってしまった腰(腰椎)の動きを取り戻すための手技(徒手療法)を行い、
理学療法と並行して運動療法は体幹(特に下腹部周囲)のコントロール力を高めるトレーニングを行いました。
特に足を動かす際に体幹を上手く使うことができず、腰背部の筋肉に負担がかかっていたことが疼痛の原因だと考えました。

8月の大会に向けて、ベストなパフォーマンスができるよう、引き続きサポートしてまいります。