釣りで肘外側上顆炎になった症例

肘外側上顆炎に対する体外衝撃波治療治療を行い
実際に効果があった症例を紹介させていただいています。

基本情報

年齢/性別:59歳代/男性
仕事:デスクワーク
運動:釣り 1回/月 レクリエーションレベル
主訴:握る、手首を反らす動作で痛い

現病歴

2022年6月頃から釣りの動作で右肘外側に疼痛が出現。
自身で経過観察していたが、痛みが残存し日常生活でも出現したため、
2022年  9月12日 当院受診。ハイドロリリース注射施行。
2022年10月15日 当院再診。注射後1週間程度痛みの軽減を認めたが再燃したため、再度注射施行。エルボーバンド処方。
2022年12月17日 当院再診。症状横ばいのためMRI精査。体外衝撃波治療とリハビリテーション開始。
2023年  1月21日 体外衝撃波治療3回施行し、疼痛ほぼ消失。別部位に痛みが出現したため治療部位変更となり右肘の治療は終了となった。

画像所見

レントゲン

明らかな骨傷はなし
MRI

(↗)短橈側手根伸筋の信号変化
エコー画像

(↓)短橈側手根伸筋の低エコー像

保存療法

柔軟性の改善
伸筋腱のストレッチ



胸郭のストレッチ
サポーター
エルボーバンド

 

体外衝撃波治療

照射

エコーを用いて照射部位をマーキング

疼痛期間と痛みの推移



縦軸:痛みの強さ 最も痛い:10 痛くない:0
横軸:時間軸
1回目の照射直後では痛みの程度の変化をあまり認めなかったが、その後日常生活で痛みの出現する頻度が減った訴えがあった。
2回目の体外衝撃波を行う前には痛みが戻ってきていたが、その後疼痛の改善を認め、3回目以降ほぼ消失した。

かかった費用

初診時:初診料=約3000円
MRI費用=約6000円
体外衝撃波予約料=10,000円(税抜)×3回
*その他処方箋、サポーター、リハビリの代金などがかかっています