症状の再発は繰り返してしまったが、1回の照射で石灰の減少を認めた症例

症例紹介

ランニングを趣味とする56歳男性です。
初診より4年程前から左肩のゴリゴリした感覚と痛みを自覚するようになりました。
その後3年経過してもゴリゴリした感覚や痛みは継続しており、着衣動作などの生活上でも支障が出るようになったため、当法人のAR-Ex尾山台整形外科を受診されました。
リハビリを開始し、1回の拡散型圧力波と石灰洗浄+関節内ステロイド注射を行いました。日常生活に支障は無くなったため、当院での治療は終了となりました。
しかし、2ヶ月後・半年後・1年後の合計3回再発してしまい、半年後までは石灰洗浄+関節内ステロイド注射で経過観察をしておりましたが、1年後の再発時に手術が決定いたしました。

治療内容・画像所見


初診時治療
リハビリ:就寝時のポジショニング指導、可動域訓練
注射:エコーガイド下で石灰乱刺(吸引)   使用薬剤(生理食塩水、ケナコルト、キシロカイン)
体外衝撃波治療:拡散型圧力波を1回
再発時治療(2ヶ月後・半年後)
リハビリ:可動域訓練、肩甲骨・胸椎周囲の機能改善トレーニングなど
注射:エコーガイド下で石灰乱刺(吸引)   使用薬剤(生理食塩水、ケナコルト、キシロカイン)

→1年後の再発時には手術の治療を提案し、患者様自身も選択されました。
画像所見
      
初診時                2ヶ月後(拡散型圧力波1回施行後)   半年後
はっきりとした石灰を認めます     初診時よりも小さくなっています   2ヶ月後と著変はありません
まとめ 
1回の拡散型圧力波と1回の石灰穿刺を実施後、疼痛はNRS8/10→2/10に改善し、石灰も減少しました。
しかし、石灰の増大は認めないものの、症状を繰り返してしまい、最終的には手術となりました。


今回の症例は再発を繰り返してしまい、最終的には手術となりましたが、再発の有無や回数には個人差がございます。
手術の紹介ではありません。拡散型圧力波が石灰の減少や、疼痛の減少の手助けとなる可能性があるということを紹介しております。
かかった費用
注射 約500円前後✕3回分
衝撃波治療予約料11000円✕1回分
合計 約12500円

※別途で診察、MRI、リハビリ、処方箋料、手術費用等がかかります。
※3割負担での計算です。