肩のスポーツ外傷は、様々なスポーツや活動に関連して発生する可能性があります。以下に、肩のスポーツ外傷の一般的な例をいくつか挙げます。

肩関節脱臼

肩関節脱臼は、スポーツ中の衝撃や急激な動きによって引き起こされることがあります。特に接触性のスポーツ、例えばラグビー、アメリカンフットボール、柔道などでは、肩の脱臼リスクが高まります。完全に脱臼しなくても、肩関節が部分的に外れた状態の肩関節亜脱臼が起こる可能性もあります。この状態は、スポーツ活動の動きや肩への負荷により引き起こされます。

腱板損傷

ローターカフは肩の周囲を取り囲む4つの筋肉および腱からなるグループであり、肩関節の安定性と動きを支えます。スポーツ中に急激な動きや肩に重い負荷がかかると、ローターカフが損傷する可能性があります。バスケットボール、テニス、野球などの上腕を振る動作が多いスポーツでよく見られます。上腕を振るスポーツ（オーバーヘッドスポーツ）テニス・野球などでは、SLAP損傷（上方関節唇損傷）も頻度の高い肩痛を引き起こす病態です。

肩関節インピンジメント症候群

肩関節の周囲組織の炎症や圧迫によって引き起こされる肩の痛みや機能障害です。過度の上腕挙上や反復的な肩の動作が原因となることがあります。テニスやバレーボールなどのスポーツでよく見られます。

これらの外傷は、スポーツの種類や個々の活動によって異なる場合があります。適切な予防策やトレーニング、技術の向上によって、これらの外傷のリスクを軽減することができます。しかし、発生した場合は早期に適切な治療を受けることが重要です。