京都府高野連検診参加報告
- 2017/12/06
Ø 日時:2017年11月5日(日)
Ø 場所:尾山台整形外科クリニック
Ø 担当医師:林英俊 医師(医療法人アレックス)
Ø 対象:某野球チーム入団選手
医師、トレーナー、管理栄養士によりチームに入団したルーキー選手11名の身体機能、栄養状態を診察、評価するため。
・問診、身体所見
・レントゲン、CT検査、MRI検査
・心電図検査
・血液検査、尿検査
・身体組成計測(Inbody)
今回、メディカルチェックに来院された選手11名の内、ほとんどが自身の身体状態に悩みを持っていました。林医師が、問診で選手の悩みや今までの怪我を詳細に聞き取り、解決策や問題点を思案していました。
私達も臨床の場において「問診」を行いますが、改めてその重要さを感じました。
また、林医師の診察の早さには驚きました。ついていくだけで必死でしたが、現場に出る時は時間との勝負です。あのスピードで正確に評価する技術を私も身につけていきたいと思います。
今後も身体所見を定期的に実施し、その傾向で怪我の予測やコンディショニングを行っていくそうです。
毎回の所見データが重要な資料になります。
私たちはクリニックでも患者様に対して様々な所見を取りますが、それも重要な評価材料であるということを感じました。
今回は、運営がしっかりした組織のチームということもあり、医師と現場スタッフとの連携が取りやすい状況でした。
しかし、他のチーム(アマチュアや学校の部活動など)では、なかなか難しいこともあると思います。
そこで、医師と接することができる私達が、現場スタッフとのパイプ役となり連携を取ることで、よりよい医療を提供できるのではないかと思いました。そのために積極的にチームに足を運び、情報交換など連携を取っていきたいと思います。
今回、大変貴重な経験をさせていただき、今後の臨床を行う上でとてもモチベーションが上がりましたし、再認識させて頂いたこともありました。今回の経験を活かし、今後も精進して参りたいと思います。
明大前整形外科クリニック
理学療法士 初谷 朋哉
今回行ったメディカルチェックを通し、第一線での活躍が期待される選手のほとんどが過去に肘や腰など何かしらの怪我を抱えていたことが分かりました。
その背景として機能的な問題があったのか、練習量の多さが原因かは分かりませんが、ハイレベルのパフォーマンスを目指す一方、身体にはそれほどの負荷がかかるため、いかに負担を減らし、故障のない身体を作れるかが重要です。
そのために個々の身体的特徴を知る意味でもこのように身体チェックやスクリーニングは重要となります。
今回のチームではメディカルでのフォローと合わせ、チーム専属トレーナーの身体機能チェックや栄養士による個別の栄養指導なども行われておりトータルでのサポート体制ができていました。
トレーナーや医療者がレベルや年代問わず少しでも多くのチームに関わることで、怪我の早期発見や予防に努めていければと感じました。
佐久平整形外科クリニック
トレーナー 長沼 立