難治性疼痛外来
従来の整形外科的治療や、繰り返しの注射、長期間のリハビリテーションによっても改善が見られなかった慢性的な痛みや、関節の不安定感にお悩みではありませんか。さいたま整形外科クリニックでは、「年のせい」や「仕方ない」と諦めかけている患者様に対し、先進の診断技術と多様な非外科的治療戦略を組み合わせ、痛みの根本的な改善と機能回復を目指します。
当クリニックは、患者様の「もう一度思い切り動きたい」という強い願いを全力でサポートするため、詳細な原因究明と、個々の病態に合わせたオーダーメイドの治療を提供しています。
長引く痛みや不安定感にお困りの方へ
慢性的な痛みや違和感は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたします。当外来では、特に難治性・慢性的な症状に対し、詳細な検査を通して根本原因を特定し、最善の治療方針を決定します。
主な対象となる症状・疾患例
- 長引く四十肩・五十肩(凍結肩):夜間痛が強く、関節の動きが制限されてしまった状態。
- 難治性の腱・靭帯疾患:テニス肘(外側上顆炎)、ゴルフ肘、足底腱膜炎、アキレス腱炎など、標準的な保存療法で改善しない痛み。
- 慢性的な関節の不安定性:過去の外傷や繰り返しの使用により、関節が緩んでしまった状態。
- 変形性関節症:特に膝関節や股関節の痛みで、手術を避けたい方。
- スポーツ障害:投球動作での痛みや、機能が戻らない過去の怪我。
長期間、痛みを我慢されている患者様は、すでに標準的な治療を経験していることが多く、一時的な対症療法ではなく、長期的な解決につながる治療を求めています。当院では、そのような患者様の「これまでの治療で改善しなかったご経験」に寄り添い、根本改善を目的とした治療法を提案いたします。
的確な評価に基づいた診断力
難治性疼痛の治療において、正確な診断は治療効果を最大化するための最初のステップです。痛みの原因が骨ではなく、微細な腱や靭帯の損傷、あるいは神経や血管の周囲の癒着にある場合、従来のレントゲン検査だけでは判断が難しい場合があります。
レントゲンでは見えない痛みの原因を可視化
当院では、身体への負担が少ないエコー(超音波検査)を日常的に活用しています。エコー検査の最大の強みは、レントゲンでは映らない筋肉、腱、靭帯、炎症の状態といった軟部組織の異常を、リアルタイムで詳細に観察できる点です。
これにより、慢性痛を引き起こす原因となっている炎症の深さや広がりを高い精度で特定することが可能となります。当院では、難治性の症状に対し、現在の状態を的確に評価し、治療方針を決定します。
治療効果を最大化する精密な手技
エコー診断の価値は、単なる診断に留まりません。先進の再生医療や注射治療を行う際、痛みの原因部位をリアルタイムで確認しながら治療を進める「エコーガイド下注射」を採用しています。薬液(ハイドロリリース、ヒアルロン酸、再生医療製剤など)を確実にピンポイントの患部へ届けることができるため、治療効果を最大限に高め、周辺組織への影響を抑えることができます。
確実な診断と精密な治療手技の連携こそが、難治性疼痛の改善率を高める鍵となります。
治りにくい症状への先進的なアプローチ
当院では、一時的な症状緩和を目的とした治療だけでなく、組織の修復と機能改善を目指した高度な非外科的治療オプションを複数提供しています。これにより、複雑な病態を持つ患者様一人ひとりに合わせた、真に個別化された治療計画をご提案できます。
組織修復と機能改善を促す「再生医療」(PRP・プロロセラピー)
手術を避けたい方や、従来の保存療法では効果が得られなかった方にとって、再生医療は非常に有効な選択肢です。当院では、働きの異なる二種類の主要な再生医療を提供し、痛みの性質や病態に応じて使い分けます。
PRP療法(多血小板血漿)
PRP療法は、患者様ご自身の血液から抽出した血小板を高濃度にしたものを患部に注射し、血小板に含まれる豊富な成長因子の力を借りて、組織の修復を促進し、病的な炎症を抑制します。
- 期待される作用:炎症の抑制、損傷組織の修復促進、痛みの軽減。
- 安全性:ご自身の血液を利用するため、アレルギーや拒絶反応のリスクがほとんどなく、安全性が高い治療法です。
- 適応例:変形性関節症、肩腱板断裂、スポーツ障害(野球肘など)。
プロロセラピー (高張デキストロース療法)
プロロセラピーは、慢性的な痛みや不安定性に特化した再生医療的アプローチです。高張デキストロース溶液を損傷した靭帯や腱の付着部に注射することで、意図的に局所的な治癒反応を誘導します。
- 期待される作用:高張デキストロースの刺激により成長因子が活性化し、コラーゲン産生を促進。これにより、緩んで不安定になった靭帯や腱を強化し、関節の安定性を回復させることを目指します。
- 適応例:慢性的な腰痛や関節の不安定性、靭帯の緩みが原因となっている慢性疼痛。
PRP療法が主に炎症抑制と組織の自然な修復を促進するのに対し、プロロセラピーは靭帯の強化と不安定性の改善という点で働きが異なります。
難治性の腱炎に有効な「体外衝撃波治療」
体外衝撃波治療は、メスを使わず、衝撃波を患部にピンポイントで照射する非侵襲的な治療法です。当院では、最新の治療機器を完備しており、従来の治療で改善が困難だった難治性の腱付着部炎に対し、有効性が報告されています。
- 除痛効果:痛みを誘発する神経を沈静化させる作用。
- 組織修復効果:組織内の血流を改善し、修復を促す作用。
- 適応例:難治性の足底腱膜炎、石灰沈着性腱板炎、アキレス腱炎など。
治療後の機能回復と再発予防を支える一貫したサポート体制
先進的な治療で痛みを軽減することはゴールではなく、スタート地点です。最終的な目標は、患者様が日常生活やスポーツ活動に支障なく復帰し、その状態を維持することです。
再生医療とリハビリテーションの連携
当院では、診断、先進治療(再生医療、衝撃波)、そしてリハビリテーションまでを一貫して提供する体制を構築しています。治療で組織の修復を促進した後、専門の理学療法士が個別にプログラムを作成し、再発予防と機能回復のためのトレーニングを指導します。
リハビリテーションは、単に筋肉を鍛えるだけでなく、術後の可動域回復、筋力・安定性の向上、そして動作改善を通じた再発予防を実現するために不可欠な要素です。この一貫したサポート体制により、治療効果を長期的に定着させます。
専門性の高い治療例
肩関節は体の中で最も可動域が広い反面、外傷や使いすぎにより損傷しやすく、診断が複雑になりがちです。
当院の肩関節外来では、肩の不安定感や投球障害肩、腱板断裂など、複雑な症状に対して詳細な機能評価を実施します。四十肩・五十肩の進行により関節が固まってしまった「凍結肩」に対しては、エコーガイド下での精密なハイドロリリース(癒着剥離)を実施し可動域の改善を図ります。さらに、損傷の程度に応じてPRP療法や、低侵襲な関節鏡視下手術の適応判断、術後の専門リハビリテーションまで、包括的に対応いたします。