関節鏡視下手術
低侵襲で正確な治療:関節鏡視下手術とは
関節の痛みや機能障害にお悩みの方々にとって、従来の大きな切開手術に代わる、身体への負担が極めて少ない治療法です。当クリニックでは、この高度な技術を駆使し、患者様の早期回復と社会復帰を支援しています。
数ミリの切開で行う専門性の高い手術
関節鏡視下手術(かんせつきょうしかしゅじゅつ)は、数ミリ程度の小さな切開口(ポータル)から、専用の小型カメラ(関節鏡)と手術器具を関節内に挿入し、患部をモニターで拡大観察しながら行う手術です。
この方法の最大の特長は「低侵襲性」にあります。
- 正確な診断と処置:関節鏡を用いることで、関節内部の深部組織まで詳細に観察することができ、損傷部位を正確に把握し、必要な処置のみを集中的に行えます。
- 組織へのダメージ軽減:従来の大きな切開手術と異なり、筋肉や腱、関節包など周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えることができます。
- 術後の回復と整容性:傷口が小さいため、術後の痛みが軽減し、出血量も少なく済みます。また、傷跡が目立ちにくいことから、見た目に関するご心配も軽減されます。
手術に不安を感じる患者様にとって、この「数ミリ」という切開の小ささは、技術的な安心感につながります。当クリニックでは、患者様の安全と負担軽減を最優先に考えた専門性の高い治療を提供しています。
早期の機能回復と社会復帰を目指すメリット
関節鏡視下手術の低侵襲性は、術後の回復スピードに大きく寄与します。組織の損傷が少ないため、術後すぐに積極的なリハビリテーションを開始できることが大きな利点です。
早期にリハビリへ移行することで、機能の回復を促し、以下の実現を目指します。
- 入院期間の短縮:早期に回復が進むため、術後の入院期間が短くなる傾向があります。
- 早期の活動復帰:仕事や日常生活、スポーツ活動への復帰を、従来の手術に比べて早く実現できる可能性が高まります。
外科的な技術(低侵襲性)と、それによって可能となる早期リハビリテーション(プロセス)の組み合わせこそが、患者様の求める「早期の社会復帰」という結果を生み出す鍵となります。
明大前整形外科クリニックの専門性と強み
当クリニックの関節鏡視下手術は、単に「切る」技術に留まらず、「いつ、誰に、どのような手術が最適か」を決定するための確かな診断と、術後の機能回復を見据えたリハビリテーションまで、一貫した専門サポート体制の中で提供されます。優れた手術結果は、この総合的なアプローチによって支えられています。
手術適応を正確に見極めるための診断プロセス
低侵襲で正確な関節鏡視下手術を行うためには、まず手術の必要性と、最適な術式を決定するための綿密な診断プロセスが不可欠です。
- 詳細な問診と診察:症状の経過、痛みが発生した状況、患者様の生活習慣やスポーツ歴を詳細に確認します。
- 高性能な画像検査の活用:骨や関節の状態を確認するレントゲンに加え、筋肉や腱、軟部組織の損傷、炎症の状態をリアルタイムで詳細に把握できるエコー(超音波)検査を積極的に活用します。
- 機能評価:可動域や筋力、不安定性の有無を客観的に評価し、これらの結果に基づいて、手術が必要かどうか、最適な治療方針を決定します。
手術を最善の選択肢とするまでのプロセス
当クリニックでは、安易に手術を推奨することはありません。まずは薬物療法、注射療法、リハビリテーションなどの非手術的な治療法を最大限に活用し、症状の改善を目指します。
- 非手術的治療の選択肢:消炎鎮痛薬の内服や外用、エコーガイド下で正確に薬剤を注入する注射療法、ヒアルロン酸注射など、専門的な注射治療に対応しています。
- 再生医療の提供:保存療法では改善が難しい場合や、より積極的な組織修復を目指す方のために、PRP(多血小板血漿)やAPS療法などの再生医療も提供し、治療の選択肢を広げています。
- 低侵襲手術への移行:幅広い治療オプションを試みた上で、それでも症状の改善が見込めず、関節鏡視下手術が最も効果的であると判断した場合に、患者様にとって最善の道筋として手術をご提案します。この「手術は最後の選択肢」とする姿勢が、高い専門性を持つ当クリニックの基本方針です。
各関節の専門治療:関節鏡視下手術の適応
関節鏡視下手術は、体内の主要な関節(膝、肩、股、足、肘)の多くの疾患に適用されます。当クリニックでは、これらの多岐にわたる部位の専門治療に対応できる体制を整えています。詳細については、各関節外来のページにてご説明しております。
関節鏡視下手術の主な対象と専門的治療
| 対象関節 | 主な適応疾患 (簡潔) | 対応する専門的治療 (簡潔) |
| 膝関節 | 前後十字靭帯損傷、半月板損傷、離断性骨軟骨炎 | 靭帯再建術、半月板縫合術・切除術 |
| 肩関節 | 腱板断裂、反復性脱臼、関節唇損傷 | 鏡視下腱板修復術、関節唇修復術 |
| 股関節 | 股関節唇損傷、大腿骨臼蓋縁インピンジメント (FAI) | 股関節唇形成術/縫合術 |
| 足関節 | 靭帯損傷、インピンジメント症候群 | 靭帯修復術、病変部切除・処置 |
| 肘関節 | 離断性骨軟骨炎 (OCD)、変形性肘関節症 | 鏡視下病変部処置 |
術後の機能回復を支える専門リハビリテーション
関節鏡視下手術が真に成功したと言えるのは、関節が完全に機能を取り戻し、患者様が元の活動レベルに戻れた時です。この目標達成のために、術後のリハビリテーションは欠かせません。
理学療法士と連携した個別プログラム
当クリニックでは、手術の低侵襲性というメリットを最大限に引き出すため、専門性の高い理学療法士と密に連携し、回復と再発予防を目指す個別プログラムを提供します。
- 一貫したサポート体制:手術直後の可動域回復訓練から、低下した筋力・安定性の向上のための強化訓練、そして最終的なスポーツや仕事への復帰に向けた動作改善トレーニングまで、理学療法士が患者様一人ひとりの状態や目標に合わせてプログラムを作成し、一貫してサポートします。
- 長期的な生活の質の向上:単に手術部位を治すだけでなく、全身のバランスや動作パターンを改善することで、再発の可能性を低減させ、患者様の長期的な生活の質(QOL)向上にコミットしています。