難治性疼痛外来
治りにくい痛みに諦めていませんか?
数週間、あるいは数カ月以上にわたり継続する慢性的な痛みは、日常生活の質や精神状態を著しく低下させてしまいます。一般的な投薬、リハビリテーション、または従来の注射療法を試みたものの、なかなか改善が見られず、「もう治らないのではないか」と不安や諦めを感じていらっしゃる患者様も少なくありません。このような「難治性」の慢性痛は、痛みの悪循環に陥っていることが多く、従来の治療の枠組みを超えた根本的な原因へのアプローチが必要です。
明大前整形外科クリニックの難治性疼痛外来は、標準的な治療法では解決が困難であった慢性的な痛みに特化して対応いたします。最新の医学的知見に基づいた先進的な専門治療を駆使し、痛みの根本原因に働きかけ、患者様が質の高い生活を取り戻すことを目指します。当院では、単なる一時的な痛みの緩和ではなく、損傷した組織の治癒と再生を促す治療アプローチをご提供いたします。
主な対象となる症状・疾患
当外来は、特に腱、靭帯、骨組織の微細な損傷や炎症が慢性化し、治癒が停滞している難治性の病変を専門としています。体外衝撃波治療や再生医療などの先進治療が適用となり、高い効果が期待できる代表的な疾患は以下の通りです。
慢性の腱・靭帯疾患
- 難治性足底腱膜炎:踵の痛みが慢性化し、歩行に支障をきたしている状態。難治性のケースは体外衝撃波治療の保険適用対象となることがあります。
- 上腕骨外側上顆炎(テニス肘):肘の外側の痛みが持続する状態。
- 上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘):肘の内側の痛みが持続する状態。
- アキレス腱炎/付着部炎、膝蓋腱炎(ジャンパー膝):腱の微細損傷が治癒せず、痛みが残る状態。
- 石灰沈着性腱板炎:肩関節の腱板内にカルシウムが沈着し、激しい痛みや可動域制限を引き起こしている状態。
その他の難治性病変
- 早期の離断性骨軟骨炎、早期の無腐性骨壊死:骨や軟骨の血流障害により生じる病変。
- 骨折後の偽関節:骨折後の治癒が停止し、骨が結合しない状態。
正確な診断の流れ
効果的な専門治療を施すためには、まず痛みの真の原因を正確に特定することが不可欠です。難治性の痛みは、過去の診断や画像検査では捉えきれなかった微細な病変が原因となっていることが少なくありません。
詳細な問診と機能評価
患者様の痛みの経過、過去の治療内容、日常生活やスポーツ活動の詳細を時間をかけて丁寧にヒアリングします。痛みの性質だけでなく、関節の可動域や筋力、不安定性の有無を詳細に評価し、多角的な視点から痛みの原因を特定します。
高精度な画像検査(エコー検査の活用)
- レントゲン検査:骨の構造や関節の状態、変形、石灰化の有無を確認します。
- 超音波(エコー)検査:腱、靭帯、筋肉などの軟部組織の炎症や微細な損傷をリアルタイムで詳細に把握します。難治性の痛みの原因特定と、後の治療における正確なアプローチのために極めて重要です。
明大前整形外科クリニックの専門治療
当院では、精密なエコー診断結果に基づき、従来の保存療法では難しかった症状に対し、痛みの悪循環を断ち切り、組織の修復を促す以下の先進的な治療法を適用します。
専門治療1:体外衝撃波治療 (ESWT)
体外衝撃波治療は、体外から患部に集束させた高いエネルギーの音波(衝撃波)を照射し、切開せずに痛みを改善に導く非侵襲的治療法です。
- 治療の仕組みと効果
- 疼痛の抑制:痛みを伝える末梢神経を減少させ、慢性的な痛みの伝達を抑制します。
- 組織の再生促進:患部の血流を改善する血管新生を促し、成長因子を活性化させることで、損傷した組織の修復と治癒を強力に後押しします。
- 治療頻度:一般的に1週間程度の間隔を空け、合計3回から5回程度繰り返して照射することが推奨されています。
- 留意事項:難治性の足底腱膜炎など一部の疾患を除き、多くは自費診療となります。
専門治療2:再生医療(PRP/多血小板血漿)
PRP療法は、患者様ご自身の血液の成分(高濃度に濃縮された血小板)を患部に注入することで、自己治癒力を最大限に引き出す治療法です。
- 再生医療の特長
- 炎症の鎮静と組織修復:多くの成長因子を含み、病的な炎症を抑制し、腱、靭帯、軟骨といった損傷組織の修復や再生を助けます。
- 適応範囲:手術を避けたい方や、従来の注射で効果が限定的だった方への新たな選択肢です。ご自身の血液を使用するため、アレルギーのリスクが低い点も特長です。
専門治療3:動注治療(特殊注射療法)
動注治療は、難治性の疼痛や炎症に対し、目的の部位周辺の血流環境に集中的に薬剤を届けるための特殊な注射治療です。
- 高精度な施行方法:動注治療を含むすべての特殊注射は、安全性と効果の最大化のため、エコーガイド下でリアルタイムに行われます。超音波画像で正確に薬剤を注入することで、患部周辺の血流環境に的確に作用させ、難治性の痛みの緩和と治癒環境の改善を目指します。
治療効果を最大化する総合的アプローチ
難治性疼痛を克服するためには、単に個々の専門技術を適用するだけでなく、患者様一人ひとりの病態に合わせて最適な治療法を組み合わせることが重要です。当院では、高度な専門治療技術と機能回復リハビリテーションを融合させる総合的な治療アプローチを確立しています。
難治性疼痛を克服するための3つの柱
1. 高精度を担保するエコーガイド下治療の徹底
すべての専門的な注射治療において、超音波(エコー)をナビゲーションとして利用します。ミリ単位の精度で病変部位へピンポイントでアプローチできる技術力が、治療効果を最大限に高める当院の土台です。
2. 再生と機能回復の統合
体外衝撃波やPRP療法による組織の治癒促進と、専門の理学療法士による機能回復リハビリテーションを連動させます。組織の治癒をサポートする時期に運動療法を組み合わせることで、痛みの原因となった動作の癖や姿勢を根本的に改善し、再発予防と完全な復帰を目指します。
3. 個別最適化された治療法の柔軟な選択
患者様の症状、痛みの原因、生活環境に応じて、ESWT、PRP、動注治療、リハビリテーションの中から、エコー診断に基づき最も効果的かつ効率的な組み合わせを柔軟に選択・調整します。この専門的な判断力と、複数の先進治療を組み合わせる提供体制こそが、従来の治療で改善が見られなかった難治性疼痛を克服するための明大前整形外科クリニックの最大の強みです。