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日本運動器看護学会認定日本運動器看護師育成講座Ⅲ

日本運動器看護学会主催 日本運動器看護学会認定
運動器看護師育成講座Ⅲ 参加報告

報告者:看護師 平尾千恵
平成29年3月18日に、上記の研修に参加して参りました。

この研修は、日本運動器看護学会が主催、認定する「日本運動器看護学会認定運動器看護師」の育成講座です。
講座はⅠ~Ⅳまであり、全ての講座の受講と合格判定および、認定試験の合格が認定基準となっている講座で、結構大変ではあります。
私は、今年6月に行われる認定試験の合格を目指し、受講して参りました。
コースⅢは、
事例に基づく看護過程の展開を提出する事前課題と、研修当日に行う事前課題にそった実技講習、そして後輩育成のための指導としての学習会の開催が事後課題となっており、盛りだくさんの内容でした。以下、簡単に研修の内容をご紹介させて頂きます。

事前課題

ヘンダーソンの看護過程を用い、事例患者を「14に枠組み」からアセスメントし、看護問題を抽出した。
事例は23歳女性の環椎骨折患者。ヘンダーソンの看護理論とは、患者が自立して生活できるように援助することが看護の前提であり、患者が自立できるためには患者自身を表す「人間」や「健康」、患者をとりまく「環境」や「看護」が重要な柱であること、またこれらに対して看護師は働きかけなければならない。

運動機能障害を持つ患者の看護

回復過程に向かう事を促進する看護

  • 安全・安心な異常・移動動作への援助
  • 過用・廃用症候群の予防の援助
  • DL拡大への援助
  • 心理的援助(強みを生かす)
  • 社会復帰への援助

患者が持つ能力や生活習慣、希望を尊重する

運動器疾患患者に対する専門的知識に基づいた的確なアセスメント

運動機能障害に合わせた援助技術

  • 損傷部位を安全に動かし、安全に管理する
  • 過用・不使用(廃用)症候群予防
  • ADL拡大

運動機能障害を持つ患者の看護計画

■入院前の生活に戻れるように目標を定める・・・歩行機能の回復
■回復過程を促進する看護計画を立案する

  • そのカギを握っているキーワードを早期に見つける
  • 患者が大切に思っている事や行動を維持する
  • 患者の強みを生かす

■医師や他の医療従事者と共有して取り組む共同問題も含める
■患肢以外の筋力維持(健側、上肢)

  • ロコモティブシンドロームへの対応

運動器疾患患者の看護実践における損傷部位の安全管理と過用・廃用症候群の予防

■術後リハの動向

  • 標準化、パス化、プロトコールの短縮
  • 運動器の術後は特に過用(overuse)に注意

■健康状態(疾病)と個人の背景因子を含めた生活機能がリハビリテーション医療の基盤
■事例患者のリハビリ目的

  • 装具による患部の不動がもたらす筋力・関節可動域の低下、疼痛や活動低下などの廃用症候群予防。
  • 装具や損傷部位に留意した日常生活動作指導
  • 機能解剖学の理解、装具の特性の理解

運動器看護師として

機能解剖学

その部位はどのような動きを司るのか、どの部分の運動支配なのか等)、および術式(その術式とそれによるメリット・デメリットなど)の理解が無いと、適切なアセスメントができず、患者指導や援助ができない。また、装具の特性(どの動きを制限しているのか、その制限は何%なのか等)も理解しておく必要がある。そしてoveruseによる炎症への対処方法も理解し、それを見極め、実践できる能力を有する必要がある。
以上、簡単ですが参照いただけますと幸いです。

この研修会を通して、事前に事例の看護過程、看護問題の抽出と対策の立案を行い、その後アセスメントの方向性について講義をきき、ロールプレイで実際の場面を実践することで、看護過程について再度確認することが出来ました。また理学療法士の参加もあり、PTの思考を聞く機会となり連携の必要性を実感できました。
そして、運動器疾患者の回復過程の援助には、看護師もリハビリを担う部分が大きいため、PTとの情報共有や目標の一致、方法の統一など連携が必須であることを再認識し、今後は術後患者のリハビリカンファレンスの再開も検討をする必要があると思いました。今後も、運動器看護師としてより良い看護を提供できるよう、尽力して行きたいと思います。有難うございました。

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