case
テニス肘
この症例の概要
症例サマリー
- 年齢:50代
- 性別:女性
- きっかけ:料理中にフライパンを持っているときに痛みを感じた
- 診断名:上腕骨外側上顆炎(テニス肘)
- 実施手術:短撓側手根伸筋腱再縫着術
- 入院期間:2泊3日
上腕骨外側上顆炎とは?(テニス肘)
なぜテニス肘と言われるの?
- テニスのバックハンドの動作では前腕の筋肉が強く収縮します
- その動作を繰り返すことで前腕の筋肉の腱には負荷がかかり微細に損傷が起こります
- 微細な損傷が起こると炎症が生じ肘の外側部に痛みが生じます
この患者さんが困っていたこと
日常・スポーツでの悩み
- 料理をするときに肘が痛くてできない
- ペットボトルの蓋が開けられない
- ホチキスをとめる動作等が痛くて困難
検査と診断
実施した検査
- レントゲン
- MRI
画像でわかる異常

- レントゲンでは異常は見受けられない

手術前:赤枠内 白い部分が腱の損傷箇所

手術後:赤枠内 白い部分が黒くなり腱が正常化している
なぜ手術が必要だったのか
保存療法では難しかった理由
- リハビリを2か月間行ったが改善が見られなかった
- 複数回ステロイド注射をおこなっており腱の損傷が大きかった
手術を選択した目的
- 痛みの改善
- 日常生活での不安解消
手術の内容
手術名
短撓側手根伸筋腱再縫着術
手術の特徴
- 皮膚切開は小さい
- 皮膚切開して直接腱の状態を確認
- 質の悪い部分をきれいにして再度腱を縫い付ける
手術の流れ
- 皮膚を切開
- 腱の状態を確認
- 腱をきれいにする処置を行う
- 再度腱を骨に縫い付ける
手術後の経過とリハビリ
術後の流れ
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 術後〜3週 | 肘を固定 |
| 3〜6週 | 可動域訓練 |
| 2〜3か月 | 筋力トレーニング |
| 5〜6か月 | スポーツ復帰 |
実際の変化
- 仕事や日常生活での痛みがなくなった
医師からのコメント
テニス肘はよくある整形外科の病気と思われがちですが、腱の損傷範囲が大きな場合は手術をしないと治らないケースがあります。症状が3か月以上持続している、ステロイドの注射を複数回打ったことがあり痛みが持続している場合は医療機関への受診をお勧めします。