disease

関節リウマチ

症状

関節リウマチは、体の免疫システムが異常をきたすことで、主に全身の関節を包む滑膜(かつまく)に慢性的な炎症を引き起こす病気です。この炎症は、関節の痛みや腫れを引き起こすだけでなく、放置すると軟骨や骨を徐々に破壊し、関節の変形や機能障害を招きます。手足の関節に症状が現れることが多いため、初期のサインを見逃さずに治療を始めることが大切です。

関節リウマチを疑うべき具体的な症状には、以下のようなものがあります。

  • 朝のこわばり: 朝起きた時や、長時間同じ姿勢でいた後などに、手足の指や手首の関節が固まったように感じ、動かしにくくなる症状です。このこわばりが30分以上続くことが特徴です。
  • 関節の腫れと痛み: 特に指の付け根や手首、足の指など、体の左右対称の関節に腫れと痛みが現れることが多いです。炎症が強い時期には、関節に熱を持ったり、強い痛みを感じたりします。
  • 腱鞘炎やばね指(弾発指)の併発: 関節だけでなく、腱を包む腱鞘にも炎症が及ぶことがあります。指の動きがスムーズでなくなり、引っかかりを感じてカクッと動く「ばね指」として現れることもあります。
  • 全身の倦怠感や微熱: 関節の症状が現れる前に、原因不明の微熱や全身のだるさ、食欲不振といった全身症状を伴うことがあります。

上記のサインに心当たりのある方は、「単なる加齢や疲れ」と自己判断せずに、早期に専門的な検査を受けることが、将来の健康と関節の機能を守るための大切な行動です。

原因

関節リウマチは、遺伝的な体質と喫煙などの環境的な要因が複雑に絡み合い、体の免疫システムに誤作動が生じることで発症すると考えられています。この免疫システムの誤作動により、本来は体を守るはずの防御機構が、自身の関節を標的として攻撃し、慢性的な炎症と破壊を引き起こします。

関節リウマチを引き起こす主な要因は以下の通りです。

  • 自己免疫の異常: 本来、体を守るべき免疫細胞が、自身の関節を覆う滑膜を異物と誤認し、攻撃を開始してしまいます。これは、体を守るはずの免疫システムが、誤って自身の関節を攻撃し炎症を引き起こしている状態です。
  • 遺伝的体質: 白血球の血液型の一つである特定の遺伝的要因を持つ方は、関節リウマチを発症しやすい傾向があることがわかっています。
  • 環境要因(喫煙と感染症): 喫煙は、遺伝的リスクを持つ方が関節リウマチを発症する危険性を高める最も重要な環境因子の一つです。特定のウイルスや細菌による感染症が、免疫の異常を引き起こすきっかけになるとも考えられています。

これらの要因が複合的に作用することで、関節内の滑膜細胞が異常に増殖し、炎症を促進する物質などが放出され、関節の痛みと破壊が進行します。

診断

関節リウマチは、血液検査の結果だけで診断が確定する病気ではありません。痛む関節や腫れている関節の数と部位、血液検査で判明する抗体や炎症の有無、症状が持続している期間などを総合的にスコア化し、専門医が慎重に判断します。当院では、患者様一人ひとりの病態を正確に把握し、早期に適切な治療を行うため、臨床評価、血液検査、高精度な画像検査を組み合わせて診断を行います。

特に、早期発見と病気の活動性を正確に把握するために、以下の検査が重要となります。

検査名分類役割
リウマトイド因子 (RF)血液検査リウマチの体質があるかどうか、免疫系の異常を示す抗体がないかを確認する、重要な検査項目です。
抗CCP抗体血液検査早期発見に極めて有用で、リウマチの発症リスクや体質をより正確に評価するために使われる新しい検査です。
CRP (C反応性タンパク)炎症反応体内の炎症の強さを示すマーカーです。病気の活動性や治療の効果を客観的に把握するために役立ちます。
関節エコー検査画像検査関節の内部にある滑膜の小さな炎症や増殖を超音波で詳細に確認できます。X線では見つけにくい早期の炎症や治療による変化を確認するのに役立ちます。

これらの検査を組み合わせ、炎症の状態を正確に把握することで、専門医は誤診を防ぎ、関節破壊が始まる前に患者様にとって最適な治療の開始時期や内容を判断することができます。

治療

関節リウマチ治療の最も重要な目標は、早期に関節の炎症を鎮め、関節破壊を食い止めることです。現在では、高い効果を持つ多くの治療法が登場しており、これらを早期に組み合わせることで、多くの患者様が寛解(症状が落ち着いて安定した状態)を目指すことが可能になりました。当院では、最新の科学的知見に基づいた薬物療法に加え、先進的な治療も取り入れ、患者様の生活の質(QOL)向上を目指します。

関節リウマチの主な治療方法は以下の通りです。

  • 抗リウマチ薬(DMARDs): リウマチの根本的な進行を抑えるために用いられる内服薬です。免疫の異常に働きかけ、長期的に炎症をコントロールし、関節破壊の予防に重要な役割を果たします。
  • 生物学的製剤・JAK阻害薬: 従来の薬で効果が不十分な場合や、病気の活動性が高い場合に使用されます。炎症を引き起こす特定の物質の働きを標的として抑え込む、非常に効果の高い注射薬や内服薬です。
  • PRP(多血小板血漿)治療: 患者様ご自身の血液から、組織修復に必要な成分である血小板を濃縮し、炎症の強い関節に注入する先進的な治療法です。血小板の持つ抗炎症作用や組織修復作用を利用することで、局所の痛みの緩和や関節軟骨の保護をサポートします。
  • 対症療法(痛み止め): 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド薬などが含まれ、一時的な痛みや強い炎症を抑える目的で使用されます。
  • リハビリテーション: 薬物療法で炎症が落ち着いた後に、固まりかけた関節の可動域を回復させたり、筋力を維持したりするために行われます。関節の機能を維持し、日常生活を支えるために重要なケアです。

関節リウマチの治療は、診断から治療の継続まで専門的な知識と定期的な評価が求められます。当院では、最新の知見に基づいた薬物療法と、先進的な技術を組み合わせることで、患者様が安心して治療に専念できる環境を提供し、寛解維持を支援します。

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