将来の膝を守る「SAVE THE MENISCUS」:半月板温存と最新縫合術

膝の怪我において、前十字靭帯(ACL)と並んで「要(かなめ)」となるのが半月板です。かつては傷ついた半月板を切り取ることが一般的でしたが、現在は「可能な限り残す」ことが世界のスタンダードとなっています。

当院では、明石裕貴医師が掲げる「SAVE THE MENISCUS(半月板を救え)」という信念に基づき、将来の膝の健康を守るための治療を最優先に考えています。

知っていますか?半月板の「3つの重要な役割」

半月板は膝の関節の間にある三日月型の軟骨組織で、内側と外側に一つずつあります。これらは単なるクッションではなく、膝がスムーズに動くために不可欠な役割を担っています。

  • クッション(衝撃吸収): 体重の30〜70%もの負荷を分散し、軟骨へのダメージを防ぎます。
  • 安定性の維持: 大腿骨と脛骨の形をフィットさせ、膝がグラつくのを防ぎます。
  • 潤滑作用: 関節液を促し、関節が滑らかに動くのをサポートします。

なぜ「切る」のではなく「縫う(温存)」のか?

半月板が損傷した際、傷んだ部分を切り取れば、一時的に痛みは消えるかもしれません。しかし、そこには将来的な大きな代償が伴います。

半月板を失った膝の末路

半月板が正常に機能しなくなると、膝は次のように段階的に壊れていくことがわかっています。

  1. 半月板損傷・切除: クッション機能が失われる。
  2. 軟骨の摩耗: 骨同士が直接ぶつかり、軟骨がすり減る。
  3. 変形性膝関節症へ: 膝が変形し、激しい痛みで歩行が困難になる。

「半月板を守ることは、人生を守ること」 今、半月板をしっかり縫い合わせて温存することは、10年後、20年後のあなたが「自分の足で元気に歩き続ける」ための大切な先行投資なのです。

当院が実践する先進の縫合技術

半月板には血流が乏しい部分があり、縫い合わせても治りにくいという難点があります。私たちは高度な関節鏡技術を駆使して、この難しい「温存」に挑んでいます。

  • 関節鏡下縫合術: 小さな穴からカメラを入れ、最新のデバイスを用いてミリ単位の精密さで半月板を縫い合わせます。
  • 機能回復の最大化: 膝の適合性を高めるように縫合することで、クッション機能を最大限に復元します。
  • 長期的な関節保護: 最新の関節鏡デバイスと縫合技術により、早期に適切な処置を行うことで、将来的な関節変形のリスクを劇的に下げることが可能です。

治療を受ける方へ

半月板の損傷は、放置したり安易に切除したりすると、取り返しのつかない結果を招くことがあります。

「スポーツに早く復帰したい」「将来、膝が変形して歩けなくなるのが怖い」 そんな一人ひとりの想いに応えるために、私たちは科学的根拠に基づいた「残す治療」を提案します。

あなたの膝にとってベストな未来を、一緒に考えていきましょう。

担当医師のご紹介

明石 裕貴(Akashi Yuki)

AR-Ex尾山台整形外科 整形外科医師

平成26年より医師としてのキャリアをスタート。自身もバスケットボール競技中に膝を負傷し、手術と復帰を経験したことから、常に「患者様の目線」を大切にした診療を行っています。Bリーグ「信州ブレイブウォリアーズ」のチームドクターや日本バスケットボール協会スポーツ医学委員を歴任。膝・肩・足関節のスポーツ外傷を専門とし、恩師から継承した「1mmの精度」にこだわる術式で、多くのアスリートの再起を支えています。

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