大阪府済生会吹田病院施設見学の報告

平成29年9月22日に先生紗知子(理学療法士)、長嶋皓志(理学療法士)、高原美恵(理学療法士)の3名が「大阪府済生会吹田病院」の施設を見学をさせていただきました。

大阪府済生会吹田病院は当院平田副院長の前職場であり、また地域に根付いた歴史ある病院です。今回、見学をさせていただくにあたり中央技術部部長 清水啓史先生、リハビリテーション科技士長 入江保雄先生、リハビリテーション科係長 木村孝先生に大変お世話になりましたこと感謝申し上げます。

「大阪府済生会吹田病院」の詳細はこちらのホームページをご参照下さい。
大阪府済生会吹田病院のホームページ

【目的】

平田副院長が当法人に勤務して2年が経ちました。肩の手術件数が増え最初に手術した患者様も術後約2年が経過しようとしています。そこで、当院の肩班(長嶋、高原)はこれまでの患者様の経過をまとめました。その経過は良好でしたが、個々の術後成績を見るとまだ改善すべき点があると感じ、今後の医療サービスの向上を目的にリハビリテーションの観点から平田副院長の前職場である大阪府済生会吹田病院のリハビリテーション科を見学させていただきました。

【学んだこと】

  • 入院期間が異なりました

当院の鏡視下腱板修復術と鏡視下Bankart修復術の入院期間は3泊4日です。
早期に職場復帰をしたい方には短い入院期間で助かると言われることがありますが、病院と自宅環境の相違により自宅に帰ってから装具を着用しながらの生活に不便を感じるとの声も聞かれます。大阪府済生会吹田病院では、鏡視下腱板修復術後の患者様の入院期間は断裂サイズにより異なりました。
小断裂で1週間、中断裂で3週間、大・広範囲断裂で5~6週間の入院期間でした。肩の手術後には手術した組織がしっかりと回復するように装具の着用が欠かせません。前述した期間は装具が外せる時期でもあり、その頃には疼痛も落ち着き、また、安静度の制限が少なくなるので自宅に帰ってから日常生活動作(食事摂取、入浴、更衣動作など)が比較的無理なく行えるのではないかと思いました。
当院は入院期間が短いため、装具を着用しても無理なく生活を送れるよう退院時または入院前に日常生活動作に関する指導や疼痛コントロールをさらに徹底する必要があるのではないかと思いました。

  • 術後のリハビリテーションの必要性について

入江先生に過去の肩手術患者様の経過を長期的にまとめた結果を伺ったところ、筋力が回復するのに腱板修復術を行った患者様は約2年、Bankart修復術を行った患者様は約1年が掛かるということでした。手術をして損傷した部分や疼痛は改善するかもしれませんが、肩の機能が回復(肩関節の動きや筋力、スポーツ動作獲得など)するには、長期的なリハビリテーションが大切であることを再認識しました。

このほかにも、実際にリハビリテーションを見学させていただき丁寧にご指導いただきました。

今後も肩の手術患者様が増えていきます。

研修や他の医療機関との情報交換や学会を通して最良の医療を提供できるように努めていきたいと思います。

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