日本スポーツ整形外科学会2023
- 2023/07/04
2022年11月12~13日に北海道札幌のロイトン札幌で開催された第33回日本臨床スポーツ医学会において,当院理学療法士の兼岩淳平,池津真大が学術発表いたしました.兼岩淳平 理学療法士は『保存療法に抵抗した外側上顆炎に対してTENEXを用いたpercutaneous ultrasonic fasciotomyを施行した1症例』,池津真大 理学療法士は『Ring-down artifactによる肘外反不安定性評価の再現性』というテーマで発表しました.以下に発表内容とコメントを掲載いたします.
《兼岩理学療法士》
『保存療法に抵抗した外側上顆炎に対してTENEXを用いたpercutaneous ultrasonic fasciotomyを施行した1症例』というテーマで発表いたしました.本学会ではスポーツ選手などに関わっている医師や治療者が日本中から集まり熱い討論が行われました.私の今回の発表は外側上顆炎という肘の外側に痛みが出現している患者様に対してTENEXを実施した後のリハビリテーションの経過を明らかにしたものです.TENEXは最新の治療でありリハビリテーションの方法はまだ確立されておりません.今後も研究を続けより良いリハビリテーションが提供できるよう研鑚をつんでまいります.
《池津理学療法士》
『Ring-down artifactによる肘外反不安定性評価の再現性』というテーマで発表いたしました.野球肘を発症した選手は,肘内側の靭帯を痛めてしまったことにより,肘関節の不安定性が生じてしまいます.近年,超音波画像装置を用いて肘関節内の高エコー像(Ring-down artifact)を評価することで肘関節の不安定性を評価することができると報告されています.今回の発表では,Ring-down artifactの有無を2名の検者が評価し,再現性(どれだけ結果が一致しているか)を検証しました.その結果,Ring-down artifactによる肘外反不安定性評価の再現性は高いことが明らかになりました.今後は,本発表で用いた方法を基に,リハビリテーションの発展に繋げられるように研鑽をつんでまいります.